萩市の世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

萩市は山口県北部にあり、江戸時代には日本海に面した城下町がありました。ここは長州藩の本拠地で、幕末には後の明治政府へと繋がっていった人物を多く輩出すると同時に、日本でも最先端の科学技術が発展した場所でもありました。

ここでは、萩市の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

萩反射炉

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市内にある反射炉の遺跡。1855年に既に反射炉を操業していた佐賀藩のものを参考にして、1856年に鋳造を始めました。

しかし、現在の遺構を見ると高さ10.5m。これは非常に小型であり、砲身の内部をくりぬく平錐台(ひらぎりだい)がなく、さらには反射炉の製造を中止したという記録があることから、これは試作炉であったと考えられています。

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恵美須ヶ鼻造船所跡

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市内にある造船所跡。1853年に幕府によって大型軍艦の製造を禁じていた「大船建造禁止令」が撤回されたことから、長州藩にも大船の建造を要請され、桂小五郎(後の木戸孝允)などが意見を提出し、1856年には軍艦製造所が建造されました。

同じ造船所でそれぞれ異なる異国の造船技術が共存するという珍しい造船所で、ここで築かれた船は西洋の技術と日本の伝統技術が融合したものでした。

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大板山たたら製鉄遺跡

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萩市郊外にある江戸時代中期から幕末まで利用されていた製鉄所跡。ここは江戸時代だけでも3回ほど使用されたと考えられています。

現在の遺構は、幕末の12年間(1855〜1867年)に使用された時の遺構です。高殿では、江戸時代の足踏み式の「天秤ふいご」の跡が残っていて、当時の様子が分かるというもの。

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萩城下町

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日本海に面した城下町。1604年に関ヶ原の戦いに破れた毛利輝元(1553〜1625年)は、安芸広島を中心に広大な領地を有していたものの、この地へと減封されてしまいます。

その後、萩城を中心にこの地は毛利氏による長州藩の本拠地となり、幕末から明治維新まで日本の近代化に貢献した人物を多く輩出しました。萩城は1874年に天守・櫓など、ほとんどの建造物が破壊されたため、石垣や堀のみが現存しています。

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松下村塾

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城下町の東側に位置する松下村塾は藩士の吉田松陰(1830〜1859年)が講義した塾。門下生には高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山縣有朋などの幕末・明治初期に活躍した人物がいて、ここで学んだために彼らの原点的な場所でもあります。

1892年に兄の杉民治によって閉塾され、1922年から塾舎は国の史跡となりました。

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世界遺産マニアの結論と感想

萩市の世界遺産としては「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に含まれている5箇所の構成資産が登録されています。萩は司馬遼太郎氏などの歴史小説や大河ドラマでしばしば登場するので、現代人に馴染みの深い人物と関連した遺産が多いのが魅力です!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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