スタジオジブリの人気作品『もののけ姫』は、架空の話であるものの、中世の日本が舞台。主人公アシタカと「もののけ姫」であるサンが出会い、神と人間の壮大な戦いへと導かれるというストーリー。
宮崎駿監督は日本国内を巡りながら、ストーリーの構想を固めていて、実際に存在する世界遺産などもモチーフにしています。ところで『もののけ姫』の舞台となった世界遺産はいくつあるでしょうか?
屋久島/鹿児島県
『もののけ姫』は架空の物語ではあるので、劇中で登場する地名もすべて架空。とはいえ、ヒロインであるサンが住んでいる森は、宮崎監督が何度も屋久島に足を運んでいることから、この地が「大いに参考にした」場所としても有名。
特に「白谷雲水峡」は緑色の苔に覆われていて、まさに木霊が住んでいる森を思わせますよ!ちなみに、物語の鍵となる「シシ神」は鹿をモチーフにしていて、島に住むヤクシカとイメージがぴったり。
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白神山地/青森県・秋田県
主人公であるアシタカが住むエミシの村は、「東と北の間にある」と語るだけあって、現在の東日本のことを示しているとされ、秋田県と青森県にまたがる白神山地も「大いに参考にした」スポットとなっています。そもそもエミシとは「蝦夷」から由来するとされていて、当時の大和朝廷では東国や北海道をこのように呼んでいました。
ここは世界でも最大規模のブナ林が残されていて、かつてのアジアの森の様子が見られます。そういった意味で作品のテーマともバッチリ合ったのでしょうね。
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世界遺産マニアの結論と感想
スタジオジブリから「大いに参考にした場所」としてHPに掲載されているのは、この2箇所のみ。とはいえ、たたら場などは各地に残る「たたらの里」をモチーフにしているとも考えられ、ファンの間でも考察がされているところ。
なんといっても屋久島と白神山地が最も作品の雰囲気が感じられる場所ではありますので、聖地巡礼ならマストですよ!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。