ピース | 740 |
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組み立て時間 | 2時間程度 |
難易度 | ★★★☆☆ |
スペイン・バルセロナのシンボルといえば、天才建築家であるアントニ・ガウディが設計したサグラダ・ファミリア。とにかく、「完成しない建物」としても有名ですが…なんとナノブロックでひと足早く、その完成を自身の目で見ることができるのです!
そんな世界遺産であるサグラダファミリアをお家でミニチュアとして楽しめるのが、カワダさんの「ナノブロック サグラダファミリア NBH_211」。というわけで、世界遺産ビルダーが制作過程とこだわりポイントをマニアックにレビューしていきましょう。
「ナノブロック サグラダファミリア NBH_211」とは?
ナノブロック(正式名称nanoblock®)は、2008年に日本で生まれた「超ミニサイズブロック」。 最小部品は4×4×5mmの極小サイズで、手のひらサイズで楽しめるブロック玩具です。
そして、「ナノブロック サグラダファミリア」は、ガウディの未完成の作品であり、最高傑作であるサグラダ・ファミリアをミニチュアで再現できることができるもの。ご存知の通り、まだ未完成であるので、未完成のままにするのも良いし、完成品を再現してみるのも良いし…自由度が高いセットでもあるんですよ。
開封!素材となるブロックは茶色だらけ…
まず、驚きなのは、茶色だらけのブロック。ちなみに、サグラダ・ファミリアの素材は石で作られていて、これはガウディのこだわりだったとか。
ほとんどが円筒タイプが多いので、これをいくつも重ねて塔にしていくというスタイル。ピース数も多いので、割と細かい作業が必要となるんだろなぁ…と。
土台を作っていく。さすがに地下聖堂は再現していない!
実際のサグラダ・ファミリアはアスファルトに囲まれた建築ですが、ブロックの土台は緑がベース。これは周囲の公園や広場をイメージしたものと思われます。
ちなみに、未完成の作品であるサグラダ・ファミリアにおいて、世界遺産に登録されているのは、東側のファサードと地下聖堂のみ。地下聖堂は、ガウディが埋葬されている場所で、通常は非公開です。さすがにこのサイズでは再現されていませんので注意(そりゃ内観は再現する必要はないのですが…)。
世界遺産・生誕のファサードまで再現されている!
土台部分を築いていくと、東側の生誕のファサード、北側の栄光のファサード、西側の受難のファサード、ガウディらしい装飾がどんどんと完成していきます。
誕生のファサードは世界遺産であり、観光客用の入口だけあって、カワダさんもこだわっています。イエス・キリストの誕生をテーマに3つの門で構成されていて、左門が父ヨセフ、中央門がイエス、右門が母マリアとそれぞれ美しいレリーフが見どころなのですが…それはさすがにブロックでは再現できません!しかし、雰囲気は抜群。
現在も完成していない塔を含めて、完成のイメージが再現できる
サグラダ・ファミリアには全18基の尖塔が配置される予定で、現在は9基だけ完成しています。南側にある2番目に高い塔「聖母マリアの塔(138m)」はもちろん、なんと中央塔である「イエスの塔(172.5m)」もセットに加わっているのが特徴。
つまり、限りなく、完成した姿が再現できるんです!もちろん、現状の未完成バージョンも再現できるし…このオプションはなかなかマニア心をくすぐりますねw
最後に作業クレーンをつけて完成!…うん、完成?w
皆さんのイメージとしては、サグラダ・ファミリアといえば「いつも工事している」ということだと思うのですが、なんと…その工事している感を演出するために、作業クレーンが3つも付属します。よって、クレーンで作業している姿も含めてフルセット。これを「完成」と呼んでいいのかは分かりませんが、完成!
ある意味「リアリティー」が溢れ過ぎて、なんとなく情緒がじわじわと湧いてくるのが魅力ですね…。
世界遺産ビルダーの感想:未完成と完成形…あらゆるサグラダ・ファミリアを再現できてお得!
やはり、サグラダ・ファミリアは塔だらけの構造なので、塔を一つ一つ作っていくのは結構しんどく、中央塔のイエスの塔なんて複雑過ぎて疲れてくるものの…その分、完成形は達成感は溢れますね。しかし、円柱タイプのブロックの組み立ては結構難しいので、お子様や細かい作業が苦手という人にはおすすめできないかも?
でも、このセットの良いところは、クレーンを外せば、本来の「完成形」となるあたり、自由度が高いというところ。特にサグラダ・ファミリアはまだまだ未完成の建造物なので、本物より先にご自身で完成させてしまう…なんてある意味、贅沢な体験ができてしまうのも、ナノブロックの良いところですね。
※こちらの内容は、世界遺産ビルダーが実際に商品を購入し、制作した際に感じた「個人的な感想」です。商品はメーカー側の都合で販売修了する場合もあるのでご了承下さい。