韓国の世界遺産「海印寺大蔵経板殿」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4), (6)
登録年1995年

韓国南部の伽倻山にある海印寺(ヘインサ)は、13世紀にモンゴル軍侵攻という困難に対する発願のために経典が書かれた版木「高麗八万大蔵経」を保管する大蔵経板殿がある場所。ここは土間になっていて、湿気が調節できることから、当時の優れた保存技術が見られるという点で評価されています。

ここでは海印寺大蔵経板殿がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、海印寺大蔵経板殿について詳しくなること間違いなし!

目次

海印寺大蔵経板殿とは?

高麗八万大蔵経
画像素材:shutterstock

海印寺は、南部の慶尚南道にある伽倻山にある9世紀建造の古刹。「海印」とは、海のように澄み渡る仏の境地などを示す仏教用語で、寺そのものは何度も再建され、現在の本殿は19世紀に再建されたもの。ここは13世紀に作られた、仏教の経典の集大成である「高麗八万大蔵経」を保管する大蔵経板殿があることで知られます。

これらは、13世紀に朝鮮半島にモンゴル軍が侵攻した時に、その困難に対する発願のために大蔵経版木が8万以上も築かれたことから「八万大蔵経」と呼ばれるもの。当時の首都であった江華島(現ソウル市)で建造されたものですが、初版はモンゴル軍によって焼失。現在のものはその後15年もの歳月をかけて復刻したものです。

大蔵経板殿
画像素材:shutterstock

大蔵経板殿は4つの建物で構成され、本堂よりも高い位置に15世紀に建造されたもの。ここは李氏朝鮮時代の伝統的な様式で、床は土間になっていて、版木を保管するために湿気が調節できるというもの。げっ歯類や昆虫の侵入を防ぐため、角材を横に重ねて外壁とした校倉(あぜくら)造りになっています。

海印寺大蔵経板殿はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

海印寺
画像素材:shutterstock

海印寺大蔵経板殿が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
海印寺大蔵経板殿は、15世紀に「高麗八万大蔵経」を保管するために、劣化を防ぐために建造されたものであるという点。

登録基準(vi)
「高麗八万大蔵経」は、13世紀に作られた、芸術性と彫刻技術の点で優れたもので、仏教史においても非常に重要なものであったということ。

世界遺産マニアの結論と感想

海印寺大蔵経板殿は、13世紀にモンゴル軍に対する発願のために作られた仏教の経典である「高麗八万大蔵経」を保管するもの。15世紀に建造され、その保管技術に関して評価されています。

ちなみに、「高麗八万大蔵経」が作られた江華島は、モンゴル軍に追われた高麗の王が遷都した場所でもありますが、高麗人参の産地でもあります。高麗人参はなかなか栽培が難しく、日本でも江戸時代から作られていたのですが、現在はほとんど作られておらず、韓国では18世紀に李氏朝鮮時代に栽培に成功してから、現在に渡って一大産業になっています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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