登録区分 | 複合遺産 |
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登録基準 | (3), (7) |
登録年 | 2025年 |
北朝鮮南東部にある金剛山(クムガンサン)はこの国を代表する名峰で、仏教の聖地でもありました。現在は観光地として有名で、白い花崗岩の奇岩や迫力ある滝など、自然が美しいことから複合遺産として登録されています。
ここでは金剛山 – 海からのダイヤモンド・マウンテンがなぜ世界遺産候補なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、金剛山について詳しくなること間違なし!
金剛山 – 海からのダイヤモンド・マウンテンとは?

金剛山は韓国の国境近く、北朝鮮の東海岸に位置しています。標高約1638mの花崗岩質の「山」ではありますが、古来から「金剛山」というとこのエリア全体を示すのが特徴。5世紀以来、ここは仏教の聖地であり、朝鮮戦争で多くが破壊されたものの、寺院や僧房、仏像彫刻が点在し、現在も信仰が続けられています。
世界遺産としては外金剛(ウェグムガン)と海金剛(ヘグムガン)の2つのエリアが登録され、日本統治時代は温泉もあるスキーリゾートでもありました。白みを帯びた花崗岩の美しい山が特徴で、無数に広がる森の中に滝や池も点在し、霧や雲海などの変化によってさまざまな顔を待つ景観が見られます。
金剛山 – 海からのダイヤモンド・マウンテンはどんな理由で世界遺産に登録されているの?
金剛山が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
登録基準(vii)
古代から現在まで続く朝鮮半島の仏教の聖地であり、寺院や僧坊、石造物などが見られる文化的景観が広がっています。白色の花崗岩峰を中心とし、朝夕の光、霧、雲海など変化に富んだ気象現象が見られ、自然と気象の相互作用が見る者に感動を与えているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
金剛山には寺院や僧坊、仏教関連の彫刻などが点在し、長期にわたる仏教の伝統が今でも景観の中で溶け込んでいるのが特徴。白い岩山や滝、谷などの景観に、日光や霧、雲、雨といったさまざまな気象が加えられると、より美しくなるという点で評価されています。
ちなみに「金剛山」はどちらかというと奈良県と大阪府の間にある標高1125mの山のほうがイメージあるかもしれません。あと、焼肉店でも「金剛山」という名前がつけられた店も多数あり、意外にも日本人にとっては身近にある名称かもしれませんね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。