中国の世界遺産「三清山国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7)
登録年2008年

中国の中東部に位置する懐玉山。西端にある三清山国立公園は、花崗岩の尖峰や柱石が多く並ぶという名勝地です。ここは仙人伝説もあり、雲がかかると太陽の周りに光の輪が表れ、幻想的な風景が広がるという、気象によって風景が変化するのが特徴。

ここでは三清山国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、三清山国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

三清山国立公園とは?

三清山国立公園
画像素材:shutterstock

三清山国立公園は、江西省の北東部に位置する懐玉山の西端に広がっています。「三清」とは、玉京、玉虚、玉華の三つの峰が、道教の最高神格である三清が座っているように見えることから由来。ここは花崗岩で形成された、48の尖峰や89もの柱石が並び、まるで人間や動物のように見えるのが特徴です。

敷地内は亜熱帯気候と海洋性気候によって豊かな森林が形成され、高さ60mの滝や湖などが広がっています。標高1817mの懐玉山は、雲がかかると太陽の周りに輪が見えるというハロー現象が発生したりと、絶え間なく変化する景観はまさに仙人が住んでいるかのように幻想的。

三清山国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

三清山国立公園
画像素材:shutterstock

三清山国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
三清山国立公園は、森林の中に幻想的な花崗岩の柱や峰が密集して、絶え間なく変化する気象によってさまざまな自然の美しさが見られるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

花崗岩が削られることで形成された峰や柱が並ぶ、三清山国立公園は、亜熱帯気候と海洋性気候が合わさることにより、さまざまな気候条件によって、多様な風景が見られるという点で評価されています。

ちなみに、三清山は東晋時代(317~420年)の道教の研究家であった葛洪(かつこう)がここに住み、不老不死のための丹薬を作ったことが始まりとか。丹薬とは、水銀や鉛、ヒ素などが原料で、とてもじゃないけど人体には良いとはいえないもの。歴代の皇帝たちも不老不死を目指して、同じようなものを飲用したそうですが、原料が金属だけにこれが死亡原因になっている人もいたとか…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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