神奈川県といえば、港町である横浜のイメージが強いですが、他にも鎌倉や箱根など、東京から気軽に訪れることができる観光地が多いのが特徴。なんといっても鎌倉幕府が開かれた場所である鎌倉があるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、神奈川県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
神奈川県に世界遺産は存在しない?
関東地方の南西部に位置する神奈川県は、人口は全国でも2位と首都圏の中でも重要なエリアでもあります。ここは古くから相模国の中心で、やがて鎌倉幕府が開かれると、鎌倉は武士の都として繁栄しました。鎌倉は当時の建造物はほとんどありませんが、明治になると横浜が関東地方の主要港となり、赤レンガ倉庫など、当時の名残が見られる建造物も残っています。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
鎌倉は「武家の古都・鎌倉」として世界遺産登録を目指しているけど…
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
2007年ころから神奈川県と鎌倉市、横浜市、逗子市によって、鎌倉は世界遺産への登録運動が始まり、現在の日本の暫定リストには、「武士の古都・鎌倉」として掲載されています。しかし、2012年にユネスコの諮問機関ICOMOS(イコモス)の調査によって鎌倉時代の様子が分かる要素が少ないといった理由で「不登録」となってしまいました。
さらに2022年にはこの4県市は、ICOMOSが求める普遍的価値を構築するのは時間がかかるとし、鎌倉の世界遺産登録を「中長期的な目標」して当面の間、推薦書案の作成の活動は休止することを発表してしまっため、いつ再開されるかは不明。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら神奈川県には世界遺産がありません。しかし、世界遺産候補である鎌倉は、まだまだ登録へは長い道のりですが、その価値は日本政府を認めるところであります。京都とはまた違った武士の都としての魅力があるので、世界遺産好きにもおすすめのエリアでもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。