世界遺産検定1級の難易度と合格率は?一発合格する勉強法を世界遺産マニアが教えます

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世界遺産検定1級は「2級と比べて激ムズ!」「全然受からない」…といろんな声が聞こえますが、このページをご覧いただいた方は、1級試験をできれば一発合格したいと思って来ていただいていたと思います。他のページでは「私はこの勉強法で合格しました!」という紹介をしていますが、実は裏技はなく、ある程度「時間」をかけないと合格できないというのが1級なので、それを単純に真似するだけでは危険!勉強法はどれだけ全世界遺産1154件を効率よく覚えるかがキモ。現実的にスケジュールから決めていきましょう。

そこで、世界遺産検定1級に一発で満点合格した世界遺産マニアが、1級を一発合格する勉強法とスケジュールを期間別にご紹介していきましょう。

目次

まず世界遺産検定とは?検定に受かるにはまずテキストと過去問を買うのがマスト

画像素材:shutterstock

世界遺産検定とは?

まず、世界遺産検定は国の資格ではなく、民間検定です。「NPO法人世界遺産アカデミー」が検定を実地しているもの。彼らが規定するには、

「世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。」

…とのこと。まぁ、平たくいえば「世界遺産の教養を身に着ければ、世界いろいろなところで社会に役立つ人材になれる」ということでしょうか。

世界遺産検定にはランク分けがある

実は世界遺産検定は、マイスター、1級、2級、3級、4級まで細かくランク分けされていて、ちょっと世界遺産を学びたいという初心者から、世界遺産オタクというべきほどに知識を身につけないと合格できないマイスターと1級があります。

今回ご紹介する1級というのは、全世界の世界遺産について一通り学んでいるということで、「世界遺産のスペシャリスト」となるための試験とも言えますね。

1級の出題範囲と難易度

画像:写真AC

1級の規定は、「NPO法人世界遺産アカデミー」によると、

「世界遺産条約の理念や諸概念、関係機関について理解し、世界の全遺産の普遍的価値を学ぶ」

となっていて、「世界の全遺産」を学ぶということは、世界すべてが出題範囲となり、ヤマを張ることはできず、「裏技」が見いだせない難しい試験となっています。

出題対象となる遺産は、

「世界遺産全件」

つまり、2022年現在、日本を含めて1154件すべて覚えなくてはなりません。さすがにすべての遺産の細部を覚えるわけにはいかないので、

『すべてがわかる世界遺産大事典<上><第2版>』  世界遺産検定事務局著

世界遺産検定公式HP
1級テキスト上巻 世界遺産検定1級試験に対応した学習教材の上巻です。教材発行時点に世界遺産登録された全遺産を上下巻で全て紹介しています。教材発行後に新たに登録された世界遺産の解説...

『すべてがわかる世界遺産大事典<下><第2版>』  世界遺産検定事務局著

世界遺産検定公式HP
1級テキスト下巻 世界遺産検定1級試験に対応した学習教材の下巻です。教材発行時点に世界遺産登録された全遺産を上下巻で全て紹介しています。教材発行後に新たに登録された世界遺産の解説...


に掲載している内容から出題されます。そう…世界遺産検定に受かりたいのだったら、まずこれを買うしかないんです。笑

ただ1級を一発で受かった私でも言えます。余程の世界遺産博士でもない限り、テキストを買わずに合格するのは、まず無理!ここはケチケチせずに6500円+税で買いましょう。試験代も高い上にテキストも高い…。もしかしたら、中古も出てくるかもしれませんが、最新版を購入されることをおすすめします。

また、確実に受かるには過去問も購入した方が無難。実際に自分のレベルが一発で分かるので、苦手分野の対策もできるというのが最大の理由です。別に世界遺産アカデミーの回し者ではないですが、合格への最短の道=テキスト+過去問となっているのも、世界遺産検定のリアル。何が出るか分からないことには対策しようがないですしね…。

世界遺産検定公式HP
問題集 各級に対応した問題集の一覧です。1冊に過去1年分(4開催分)の検定問題を収録しており、世界遺産検定合格のための傾向と対策を知ることが出来ます。不得意な分野の確認や...

世界遺産検定1級の難易度と合格率はどれくらい?

合格率はどれくらい?

画像:写真AC

まず、世界遺産の難易度ですが、合格率が約20%と非常に狭き門です。2級が40〜50%に対し、急激に減ります。そして、問題数も約2倍となり。2級のように「世界遺産にちょっと詳しい」だけでは受からない試験だと思っていいでしょう。

どうしてこんだけ難しいの?難易度は非常に高く、大学生でもまず受からない!

画像:写真AC

それでは、合格者の割合を見てみましょう。「NPO法人世界遺産アカデミー」の表の割合から見ると、

小学生・中学生・高校生 約1%
専門・大学生 約4.5%
社会人 約94.5%

と考えられます(細かい数字は出ていないので、大体の割合)。つまり、大学生レベルの知識ですら合格するのが難しいもの…。ちょっとした資格がとれてしまうくらい難しいのです。なんでこんなに受からないものなのでしょうか?

難しいのは出題範囲が増えるだけじゃない!問題そのものの難易度が上がる

画像素材:shutterstock

さきほど出題範囲は1154件(2022年現在)すべての世界遺産であるとは説明しましたが、さらに問題の質と量が増えます。それは問題の「選択肢」のにあるのです。

例えば、1級の問題で「ケルン大聖堂」が正解とさせる問題でも選択肢が、

■1級の回答の選択肢の例
・シュパイア大聖堂(ドイツ)
・ヒヒルデスハイムの聖マリア大聖堂(ドイツ)
・アーヘン大聖堂(ドイツ)
・ケルン大聖堂(ドイツ)

…となるのです。同じ国であり、似たような歴史を持ってそうな物件の選択肢が出てくるということで、うろ覚えだとすんごく悩むのです。一方、2級以下ではこの問題が、

■2級の回答の選択肢の例
・ノートルダム大聖堂(フランス)
・ウエストミンスター寺院(イギリス)
・ブルゴス大聖堂(スペイン)
・ケルン大聖堂

といったように、国やエリアが異なる場合が多く、選択肢も「なんとなく」で答えられるというのも大きな違い。

一発合格するためにはどう勉強すればいいの?実は勉強法にはコツがある!

1級に受かるにはどれくらい正答すればいいの?

受験資格2級認定※2007年までの初級試験における「シルバー」認定者も含む
解答形式マークシート
問題数90問
試験時間90分
合格基準200点満点中140点以上※調整されることも

上の表を見てもらえば分かると思いますが、とりあえず、合格ギリギリラインを目指すなら70%以上は正解しなくてはなりません。とはいえ、年によっては異なりますが、確実に受かるには8割は正解したいところ。そうなると10問中ミスができるのが2問だけと結構なプレッシャーになります。

1級の配点比率

基礎知識25%
日本の遺産20%
世界の自然遺産・世界の文化遺産45%
その他10%

それでは2級の配点比率を見てみましょう。基礎知識+日本の遺産だけで45%。さらに世界の文化遺産と自然遺産は合わせて45%。とりあえず、これだけやっておけばOKというジャンルはありません。

そうなると…1154件を覚えるのはマストでもあります。

…こんなの覚えられないよ!と弱音が出てしまいそうですが、実は1級に「合格するコツ」はあまり2級と変わりません。

考え方は2級と同じで、確実に点数を取らねばならないのは「基礎知識」と「日本の遺産」の2つ

世界遺産大辞典の上下巻を横に並べてみました。ページの割合は、左から灰色「基礎知識」、赤「日本の遺産」、濃い青「アジアの遺産」、オレンジ「アフリカの遺産」、薄い青「ヨーロッパの遺産」、緑「アメリカ大陸の遺産」と、圧倒的に世界の遺産のページ数が多いということが分かるでしょうか?

これをご覧いただいている皆さんは、2級はクリアしているでしょうから、このあたりは説明しませんが…世界遺産マニアとしては、引き続き重点的に勉強してほしいのが、1級であっても「基礎知識」と「日本の遺産」です。ここでは順番に説明しますが、言いたいのはこれらは「テキストにおいて覚えるページ数がそれほど多くない」というのが最大の理由。つまり、覚える項目が少ないので、時間がない時はここだけを集中して勉強すれば、かなり効率が良いのは2級と同じ。

「世界の文化遺産」と「自然遺産」の配点比率は45%もありますが、ページ数でいうと2冊合計926ページ中、なんと約733ページにも及びます。しかし「基礎知識」は約33ページ、「日本の遺産」は約96ページのみ。実は出題範囲の45%である「基礎知識」と「日本の遺産」はたったの129ページのみ!

とりあえず、45%の範囲はほぼ正解して残りの45%をどうやってクリアするか、それが、世界遺産検定1級の攻略法です。

大事なのは「質」よりも「量」。画像を駆使して遺産名+イメージを固めるのが大事!

画像:写真AC

そして、もう一つ大事なのは「どれだけの遺産を頭の中にイメージできるかが?」がキモになってきます。

正直、1154件をすべて暗記できるのは天才でない限り無理です。よって、

「遺産名」→国or場所+ジャンル+重要事項or重要人物

をひたすら脳裏に叩き込むかが最大の勉強法です。むしろ、名前を覚えるだけでは1級は合格できない!これは覚えておいてくださいね。じゃあ、どうするか?

それは、ワードではなく、「画像」で覚えることです。「百聞は一見にしかず」とは言いますが、実は我々の脳は、文字情報よりも図形のほうが認識しやすいという傾向にあるようです(あくまでも一般論ですが)。

画像:写真AC

よって、世界の文化遺産+自然遺産の覚え方は…

1、まずテキストを読みながら、一つ一つの遺産の画像をググる
→その画像を頭の中に叩き込む

2、テキストの中にある、赤線・黒線・人物・場所など、知らないものがあったらこれもググる
→その画像を頭の中に叩き込む

…これだけでOKです。1154件すべてやるのは大変ですが、知らない遺産であればこれをやるだけで、画像情報が脳のインプットして、覚えやすくなります。

ちなみに、世界遺産マニアには各遺産の写真がたくさん入ってるので、暇な時に「世界遺産マニア」の記事でも呼んで勉強してみてくださいね。

短期間で合格できるか、長期間で合格できるか、2級の点数で判断しよう!

画像:写真AC

さて、覚え方のコツが分かったところで、今度は具体的なスケジュールと勉強法をお伝えしましょう。

ちなみに、勉強期間は、2級の点数で判断したほうが無難。つまり、2級を余裕で合格したことある人はその時点でかなりの知識があるので3ヶ月で合格できるでしょうし、2級をギリギリだった人は、正直に言って半年は見たほうが良いと思います。それくらいに難しい試験です。

どれくらいの勉強時間で合格する?タイプ別で決めよう!

【3ヶ月】時間がない!とにかく効率を重視する人

画像:写真AC

想定:2級を8〜9割などの点数で合格した人向け

もし2級を余裕で合格したという人であるのなら400件は余裕で覚えているでしょうから、残りの754件を覚えるだけなので、割と時間はかかならいとは思います。ただし、注意してください!

「2級を満点でクリアしたワタクシ、世界遺産マニアですら1級の過去問の一発目は全然合格点に達しなかった…」

それくらい難しい試験であるので、凹まないように!

勉強スケジュール

目標:
テキスト読み込み→3回
過去問→2回

1ヶ月目
空いた時間にテキストだけを読み込みます。量も多いので仕方ないのですが、基礎知識と日本の遺産は全文覚えてください。そして、世界の遺産は、分からない箇所や知らない遺産は、ネットでひたすら調べて画像で脳裏に焼き付けましょう。

2ヶ月目
全部読み終わったら、過去問をやります。たぶん合格点に達しないので落ち込まないように!大事なのは「どこが弱いか」を知ることです。試験のイメージもつかめると思うので、テキストの読み込みの2周目は、似たようなジャンルの遺産との違いも明確に分かるようにしておくといいでしょう。そして、読み終わったらまた過去問をします。

3ヶ月目
ここまで来ると過去問も合格基準に達するでしょうから、あとは基礎知識、日本の遺産、世界の文化遺産・自然遺産の3つのうち、どれか苦手なものを重点的に読み込んでください。もちろん、時間が許す限り、すべて読み込むことが大事です。そして、試験の2〜3日前に、現在の世界遺産事情や前回と次回の世界遺産委員会の詳細を見ておいてください。

勉強のコツ

上の「大事なのは「質」よりも「量」。画像を駆使して遺産名+イメージを固めるのが大事!」の章でも触れましたが、1級は一つの遺産でどれだけ情報を詰め込んで覚えられるかがキモになってくるので、とにかく、その遺産名が出てきたら、頭の中でイメージできるようにしておくと試験では迷いが無くなってくるハズ。

世界遺産マニアの各遺産のページもきっと役に立つハズ!

【5〜6ヶ月】確実に受かりたい!じっくりと勉強したい人

画像:写真AC

想定:2級をギリギリで合格した人向け

実は2級をギリギリで合格した人だと、1級試験を合格するのはかなり難しいです。むしろ、2級から1級のレベルは2段階くらい難度がアップすると思ってください。

そうなると大事なのは、1154件を地道に覚えるしか合格方法がないのです。なぜなら2級は400件がうろ覚えでも、基礎知識と日本の遺産、世界の自然遺産をしっかりと点数を稼げば合格できますが、1級はそうはいかないのです!結局、世界の文化遺産でも点数を稼がないと合格は難しいというのが現実。

よって、「急がば回れ」で1154件をコツコツ覚えていきましょう。

勉強スケジュール

目標:
テキスト読み込み→5回
過去問→4回

1〜2ヶ月目
まずは、テキスト上下巻すべてを読み込んでください。この時は必ず、各遺産の画像をググりつつ、覚えていってくださいね。すべて読みこんだら2ヶ月目の最後に過去問を解きましょう。たぶん惨敗かと思いますが、レベル感と問題の傾向をつかめればOKです。

3〜4ヶ月目
2周目であっても1周目と同じ読み込み方で行ってください。まずは1154件の内容をある程度イメージできるくらいになるまで続けるのが大事です。そして、4ヶ月目に再度過去問をしましょう。そうなると大分点数が稼げるようになってきて、自信がつくハズ。

5〜6ヶ月目
今度は過去問で点数が伸びなかったジャンル、基礎知識、日本の遺産、世界の文化遺産・自然遺産の3つを分けて取り組みましょう。そして、その後は基礎知識と日本の遺産はもう1周。過去問も月末に行って、調整しておきます。最後に、現在の世界遺産事情や前回と次回の世界遺産委員会の詳細をチェック。

勉強のコツ

基礎知識+日本の遺産は何度も読み直して、知らない単語は試験前には存在しないくらいにカバーすることが大事です。そして、最も覚えるのが大変な世界の文化遺産と自然遺産ですが、これは画像+遺産名を脳の叩きつけて覚えていくと非常に効率が良いです。

「世界遺産マニア」を暇な時にチェックしておくと効率が上がると思います!

合格への最短な道は、1154件の世界遺産をどれだけイメージできるか?が鍵

画像素材:shutterstock

別に回し者というわけではないのですが、1級に関しては出題範囲が広すぎるので、テキストと過去問を購入しないとまず合格できないと言っていいでしょう。

さらに教材を買ったからといっても合格できるわけではありません!とにかく、教材を読みながら、その遺産のイメージを自分の脳の中で固めることが大事。ちなみに、手前味噌で申し訳ないのですが、世界遺産マニアはこの勉強法で1級を一発で合格しました!

「やればできる」…まさに世界遺産検定は、全く素人でも対策をすれば合格できる良いシステムだと思いますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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