タイ王国の首都バンコク。ここはタイ王室の王宮があるだけに豪華絢爛な宮殿や寺院などがたくさんありますが…世界遺産はあるのでしょうか?
ここでは、バンコクの世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
バンコクに世界遺産は存在しない?
バンコクは東南アジア屈指の大都市。交通の良さとホテルの多さから国際会議がよく開かれる都市で、タイの王宮があり、有名な寺院や宮殿などが多くあるので、観光地としても大人気です。特に王宮内にある寺院「ワット・プラケーオ」やチャオプラヤー川沿いにある壮麗な寺院「ワット・アルン」など、世界遺産級の建造物がいっぱい!
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在のタイの暫定リストにはバンコクの遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
バンコクには世界遺産がないが、近くには世界遺産「古都アユタヤ」がある!
バンコクには世界遺産がありませんが、あくまでも市内にないというだけであって、すぐ近くには有名な世界遺産があるというのもありがたいところ。北へ約80kmの位置にあるアユタヤは、バンコクから気軽に日帰りで世界遺産でもあります。
アユタヤは、14世紀に築かれたアユタヤ王朝の首都だった場所。しかし、18世紀にビルマによって破壊されてしまい、現在は王宮や寺院の跡だけが残りますが、その遺構からはかつてのアユタヤ王朝の繁栄が見られます。ワット・プラシーサンペットやワット・マハータートなどの仏教関連の施設が多く点在。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながらバンコク市内には世界遺産がありませんが…しかし、それは現段階の話。これからタイ政府が推薦するかもしれないですし、バンコク市民の間で世界遺産への登録運動が発生するかもしれないですし…世界遺産が生まれる可能性は、あくまでも「これから」なのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。