インドの世界遺産「チットールガル城」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (3)
登録年2013年

チットールガル城は「ラージャスターンの丘陵城塞群」の構成遺産の一つ。かつてのメーワール王国の首都であり、ここは要塞としても優れたもので、当時の名残が今でも残っています。ところで、チットールガル城はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではチットールガル城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、チットールガル城について詳しくなること間違いなし!

目次

チットールガル城とは?

チットールガル城
画像素材:shutterstock

ラージャスターン州南部にあるチットールガルはかつてヒンドゥー教の王国であったメーワール王国(8世紀〜1947年)の首都であった場所。ここは9世紀に首都になると、城では16世紀まで独特の文化や芸術が花開きましたが、ムガル帝国のアクバル帝(1542〜1605年)によってチットールガルは陥落。この地の人々はムガル帝国に対して激しく抵抗したことで知られます。

城にはヒンドゥー教寺院や15世紀に建造された宮殿などが残っていて、シンボル的存在であるヴィジャイ・スタンバ(勝利の塔)は15世紀に近隣のマルワール王国(13世紀〜1947年)に勝利したことを記念したもの。もう一つの塔はキルティ・スタンパ(名誉の塔)と呼ばれ、これはジャイナ教徒のために12世紀に建造されました。

チットールガル城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

チットールガル城
画像素材:shutterstock

チットールガル城が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
城塞は、ムガル帝国のイスラム建築や他の地域の影響を受けていて、ラージプート族の芸術や建築などの文化の交流が見られるという点。

登録基準(iii)
6つの城塞は、宮殿や寺院、文化施設が作られ、そこにはラージプート族の文化的伝統や宗教、芸術などが見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

チットールガル城は、宮殿や寺院など、ラージプート族が育んできた文化や芸術などが見られ、周辺国の交流などが見られるという点で評価されています。

ちなみに、近郊にある「ホワイト・シティ」として有名なウダイプルは、メーワール王国がムガル帝国に攻撃された際に、落ち延びたウダイ・シング2世(1522〜1572年)が開いた街。ウダイプルは「ウダイの都市」ということで、彼の名前から由来するのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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