山梨県の世界遺産「山中湖」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年2013年

山中湖は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つ。山中湖は富士五湖の一つで、富士山の山域として壮大な景観が広がります。ところで、山中湖はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは山中湖がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、山中湖について詳しくなること間違いなし!

目次

山中湖とは?

山中湖
画像素材:shutterstock

富士五湖でも最も東側に位置し、面積は6.77平方kmと最大の面積を持つ湖。ここは延暦大噴火(800〜802年)により溶岩が川をせき止めるように現在の山中湖が形成され、これが現在の相模川の源流ともなっています。遠方から眺めると湖の形がウシに似ているため、臥牛湖(がぎゅうこ)と呼ばれることも。

湖面に逆さ富士が綺麗に映ることから、展望スポットとして人気で、リゾートホテルなどの宿泊施設やレストラン、公園、研究所が湖畔に多く点在します。最大水深は13.3mと非常に浅く、冬は氷結することからワカサギの穴釣りができることでも有名。他にもフジマリモと呼ばれるマリモの変種が1956年に発見され、現在は山梨県の天然記念物に登録されています。

山中湖はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

山中湖
画像素材:shutterstock

山中湖が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
成層火山として雄大な富士山は、断続的な火山活動があったことから、古代から現代にいたるまで伝統的な山岳信仰が残っています。巡礼者は、山頂への登拝や麓の神社への巡礼を通じて、神仏の力を得ることを望むという富士講は富士山への深い崇拝に結びつくもの。富士山の均整のとれた美しい姿は、無数の芸術作品にもインスピレーションを与え、自然と共生しながら独自の伝統へと結びついていました。関連する文化遺産には、富士山の崇拝を中心とした伝統文化が残されているという点。

登録基準(vi)
富士山の景観は湖や海の上にそび立つように火山が位置するというイメージで、これは古くから文学や芸術などのインスピレーションを与えてきました。特に19世紀の葛飾北斎や歌川広重の浮世絵に描かれた富士山の姿は、その後、西洋美術の発展に大きな影響を与え、現在も世界中で知られる名山であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

山中湖は富士五湖の一つで、歴史としては平安時代に形成されたためにそれほど古くはないのですが、逆さ富士など壮大な景観が見られるという点で評価されています。

ちなみに、山中湖の周辺には山中湖温泉という温泉が湧いていて、1996年開湯と歴史は浅いものの、湖畔の旅館やリゾートホテルへと運び湯されていて、富士山を眺めながら湯舟が楽しめるという点で人気が高いのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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