セネガルの世界遺産「バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (5), (6)
登録年2012年

セネガル南東部に広がるバサリ地方は、バサリ人のサレマタ地区、フラ人のダンデフェロ地区、ベディク人のバンダファシ地区の3つが登録されていて、彼らは11〜19世紀にかけて定住し、それぞれ自然環境が異なるエリアで伝統的な文化を築いてきました。農牧、社会、宗教的伝統がそれぞれ異なり、現在も彼ら独自の文化的景観が残っているのが特徴。

ここではバサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、バサリ地方について詳しくなること間違いなし!

目次

バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観とは?

画像素材:shutterstock

セネガル南東部のケドゥグ州、ギニアとマリの国境に近いこの地は、フータ・ジャロン山系の北方の丘陵地帯に位置します。ここは2つの異なる自然環境があり、北側は耕作地や牧草地が続く沖積平野で、南側は山岳地帯となっていて洞窟などが点在。ここには11〜19世紀にかけてバサリ人、フラ人、ベディク人という3つの異なる民族によって、それぞれの異なる自然環境とともに独自の文化を発展させていきました。現在もこの地方では、農牧、社会、宗教的伝統が含まれる文化的景観が残ります。

「バサリ人のサレマタ地区」は、高台に村落が築かれ、円形の藁葺き屋根の小屋が並んでいます。周囲は森林が広がっていて水田と棚田などが築かれていました。しかし、現在は伝統的集落に人は住んでいないものの、宗教儀式を行う場として利用されています。「フラ人のダンデフェロ地区」では、今でも半農半牧の生活を行っており、村にはモスクなどが置かれています。「ベディク人のバンダファシ地区」は、急勾配に茅葺き屋根の小屋が並ぶというのが特徴。

バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

バサリ地方が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
バサリ地方の文化的景観は、自然環境や土地利用、社会構造、宗教などが相互作用を示していて、その地の資源を尊重しつつ、今でも持続可能な生活が行われているという点。

登録基準(v)
バサリ地方の文化的景観は、輪作や肥やし、種まき、除草、収穫など、伝統的な農業と資源不足によって見られる土地の利用が見られ、脆弱な環境との人間の相互作用が見られるということ。

登録基準(vi)
バサリ、フラ、ベディクの人々がそれぞれ持つ宗教的側面は、バサリ地方の習慣、社会構造、宗教儀式などが見られ、人間の生活環境の中で営まれる伝統的な暮らしと宗教によって形成された文化的景観を生み出しているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

バサリ地方は、さまざまな自然環境があり、バサリ、フラ、ベディクの人々はそれぞれ違う自然環境で暮らしたことから、同じ地方であるのに、農牧、社会、宗教的伝統などが異なり、それが現在も見られる文化的景観に見られるという点で評価されています。

ちなみに、フラ人の会話では、「夫」など家族の呼び名は使わず、長男を他人の前で褒めることはないという独特の風習があります。これは人前で語るのは恥ずかしいという認識があるのと、人前で褒めると悪い精霊が取り付くことがあるので、それを避けるためだとか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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