ブルガリアの世界遺産「ボヤナ教会」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (3)
登録年1979年

首都ソフィアの郊外にあるボヤナ教会は、3つの建物で構成され、内部には貴重なフレスコ画が描かれています。13世紀のブルガリア帝国時代に建造された中央棟のフレスコ画は、東欧の中世のキリスト美術で最も完成度の高いものの一つ。

ここではボヤナ教会がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ボヤナ教会について詳しくなること間違いなし!

目次

ボヤナ教会とは?

画像素材:shutterstock

首都ソフィアの南に位置するボヤナ地区に位置するブルガリア正教会の教会堂。ここはブルガリア帝国時代には王侯貴族の別荘地として利用されていて、ボヤナ教会は王家の礼拝堂として建造されたもの。ここは時代の異なる3棟の複合体で、10世紀後半〜11世紀初頭の東翼の初期教会、13世紀に増築された第2次ブルガリア帝国時代の中央の教会、19世紀に加えられた西翼の教会に分かれています。

内部には各時代のフレスコ画が描かれていて、特に中央の教会は、当時の貴族カロヤンによって寄進されて建造されました。壁には89の場面に240もの人物が描かれているという圧巻の内容。東方教会でよく描かれる聖ニコラオスの生涯は19もの場面が描かれていて、カロヤンと妻のデシスラヴァも描かれているのも特徴です。その後、14世紀、16 〜17世紀、19世紀にもフレスコ画は追加。さらに20世紀には教会は大幅に修復され、当時の姿を現在に残しています。

ボヤナ教会はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ボヤナ教会が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ボヤナ教会は、ドームやファサード、セラミックの装飾を加えたギリシャ十字の構造を持つ教会で、美しいフレスコ画が描かれた中世の傑作の一つであるという点。

登録基準(iii)
ボヤナ教会は、10世紀後半〜11世紀、13世紀、19世紀の異なる時代の3つの部分で構成されていて、一つの建物としてバランスがとられた構造であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

3つの異なる時代の建築物の集合体であるボヤナ教会は、フレスコ画の量と質は圧巻で、ギリシャ十字の構造はビザンツ帝国の建築の影響も見られるという点で評価されています。

ちなみに、ボヤナ教会のフレスコ画の作者はわかっていませんが、これは第2次ブルガリア帝国の首都であったタルノヴォで流行したタルノヴォ派という独特の芸術様式が見られるため、その流れを組む人物だと考えられています。しかし、オスマン帝国によって支配されると、タルノヴォ派の芸術家たちはブルガリアから避難したため、周辺国家の文化発展にも大いに役立ったという背景も。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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