中国の世界遺産「峨眉山と楽山大仏」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(4), (6), (10)
登録年1996年

四川省にある峨眉山は、中国の四大仏教聖地。8世紀に峨眉山の近く、3つの川の重なり合う場所に、高さ71mと世界最大の磨崖仏であった「楽山大仏」が築かれました。そして、峨眉山は手つかずの自然が残っており、レッサーパンダなど絶滅危惧種も生息していることから、複合遺産にもなっています。

ここでは、峨眉山と楽山大仏がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、峨眉山と楽山大仏について詳しくなること間違なし!

目次

峨眉山と楽山大仏とは?

画像素材:shutterstock

峨眉山は四川省の省都である成都から南東へ約170kmも離れた奥地にある聖山。中国では四大仏教聖地の一つに数えられており、後漢時代には仏教寺院が造られました。それから何世紀にも渡って寺院が多く建造。南宋時代(12〜13世紀)にはピークを迎えました。峨眉山には今でも30以上の寺院が点在しています。

楽山大仏

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峨眉山から東へ約20km。岷江、大渡河、青衣江という3つの川の合流点を見下ろす丘のに8世紀に建造された、(近代以前に建設されたという点で)世界最大の磨崖仏。

このあたりは、塩が大量に採掘できることから、岷江を通じて塩を運んでいたのですが、しばしば水害が発生していました。そこで、ここに住む僧の海通がその水害を大仏の力で防いでもらおうと彫り始め、建設は彼の死後も続き、初めに彫り始めてから90年経った803年に完成。

高さは71m。もともとは大仏を囲むように木造の建築物に囲まれており、大仏が着ていた法衣には金箔が貼られるほど壮麗な大仏だったのですが、明の時代になると建物は焼失、そのまま放置されてしまいました。

自然遺産

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四大仏教聖地だけあり、美しい自然の中に絶滅危惧種の動物が多く住むことから複合遺産としても登録。亜熱帯のジャングルから高山帯の松林まで非常に多様な自然が見られます。ここには生息数が減っているアジアゴールデンキャットなども生息していることでも有名。

峨眉山と楽山大仏はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

峨眉山と楽山大仏が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
楽山大仏を含む、自然を利用した高度な建築技術は、中国の寺院建築の中でも最高峰であるという点。

登録基準(vi)
後漢時代から仏教寺院が築かれた峨眉山は中国四大仏教の聖地の1であるということ。

登録基準(x)
峨眉山には、約3200種の植物が生息しており、100種以上が固有種。そして、約2300種の動物が住んでおり、レッサーパンダなど絶滅危惧種も見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

楽山大仏は巨大建造物マニアにはたまらないものですが、どちらかというとその存在というよりも、地形を利用した建造技術で評価されています。峨眉山亜は仏教の聖地であり、現在でも開発されることのない、手つかずの森には、絶滅危惧種を含めて多くの動植物が住んでいるというのもポイント。

ちなみに、現在において大仏として世界で一番大きいものは、河南省の魯山大仏。2008年に建造されたもので、128mもの高さがあります。そして、茨城県の牛久大仏は120mと楽山大仏よりも50mも高いのですが、どちらも現代に造られたものなので、8世紀に建造された楽山大仏の比較対象にするのも可哀想ですね…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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