スペインの世界遺産「リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (5)
登録年2019年

カナリア諸島を構成するグラン・カナリア島の中心部の山岳地帯にあるリスコ・ガイドの遺跡は、崖や渓谷、火山地形に位置します。島は北アフリカからベルベル人が移住して暮らし、15世紀にスペイン人が入植するまで独自の生活を営んできました。ここには儀式のための円形の穴があるアルモガレンと季節ごとに祭礼が行われたロケ・ベンディガの2つの聖地が残ります。

ここではリスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観について詳しくなること間違いなし!

目次

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観とは?

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観
画像素材:shutterstock

グラン・カナリア島はカナリア諸島の中でも2番目の大きさを誇る島で、ここは紀元前からアフリカ北西部に住むベルベル人の一派であるグアンチェ族が暮らしていました。グラン・カナリア島は山がちで、リスコ・カイドはグラン・カナリア島の中央部にある広大な山岳地帯にあり、ここは崖や渓谷、火山地帯で、生物多様性にも恵まれた地域でもあります。人々は洞窟の中で暮らし続け、ここには当時作られた無数の岩絵と農業集落の跡が点在。15世紀にスペイン人が入植するまでの遺構を含めた文化的景観が広がっています。

リスコ・ガイドには儀式のために岩に作られた円形の穴が残るという寺院のような存在・アルモガレンと、季節ごとに祭礼が行われたロケ・ベンディガの2つの聖地があり、これらは星と大地を崇拝するという信仰に関係があるとされています。

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観
画像素材:shutterstock

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観に残る考古遺跡と岩絵は、1500年以上に渡って独自に発展した島の文化を残す証拠で、ここで暮らす人々がアフリカ大陸のベルベル人に由来するという裏付けでもあり、独自の文化が見られるという点。

登録基準(v)
この地に残る洞窟遺跡は、独自に築かれてきた古代の島の文化が見られ、組織化された共同体を示すもの。これらにより古代のカナリア諸島に暮らす人々が地形をどのように利用して生活を続けていたということが理解でき、当時の文化は消滅したものの、独自の伝統は今でも土地利用や慣行などに見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

実はカナリア諸島の先住民のグアンチェ族の詳しい歴史についてはまだまだ不明なところがあるのですが、この地に残る考古遺跡と岩絵は15世紀にスペインによって支配地となる前の島独自の文化が見られ、これらは先住民が北アフリカのベルベル人に起源があるというこを示し、その繋がりが今でも住民たちの生活に関わっているという点で評価されています。

ちなみに、ここは犬が多く住んでいたために、ラテン語で「犬の島(インスラ・カナリア)」と名付けられたことが、現在の名前のルーツになったという説もあります。しかし、現在ではベルベル人の一派である「カナリィ」族から由来するといったほうが有力。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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