世界遺産の中でも、自然遺産は地球の歴史や動植物の進化を示すもの、地形、景観、生態系などを指します。具体的にどのようなものが自然遺産に登録されているのでしょうか?
今回は世界自然遺産を世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、世界自然遺産について具体的に理解できること間違いなし!
自然遺産とは?文化遺産との違いは?
世界遺産は、主に文化遺産と自然遺産、複合遺産の3つに分類されています。自然遺産は地球の歴史や動植物の進化を示すもの、地形、景観、生態系など。文化遺産との違いは、人工のものであるかないか。登録基準(vi)〜(x)のいずれか1つ以上を認められている遺産です。2024年現在、自然遺産は227件登録されており、世界遺産全体の約2割程度。
自然遺産の定義は?
世界遺産条約1章第2条には、3つ定義されています(以下は文部科学省HPによる和訳です)。
・無生物または生物の生成物または生成物群から成る特徴のある自然の地域であって、鑑賞上または学術上顕著な普遍的価値を有するもの
・地質学的または地形学的形成物及び脅威にさらされている動物または植物の種の生息地又は自生地として区域が明確に定められている地域であって、学術上または保存上顕著な普遍的価値を有するもの
・自然の風景地及び区域が明確に定められている自然の地域であって、学術上、 保存上または景観上顕著な普遍的価値を有するもの
つまり、他では見られない自然や固有種や絶滅危惧種の生息域などが自然遺産だと定義されています。
日本の自然遺産一覧
具体的にどんな遺産が自然遺産なのでしょうか?日本の遺産の例を見てみましょう。日本の世界遺産は26件中5件が自然遺産(2024年現在)。数は少ないものの、どれも人気のある自然スポットですね!
・屋久島 1993年
・白神山地 1993年
・知床 2005年
・小笠原諸島 2011年
・奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 2021年
世界遺産マニアの結論と感想
文化遺産は自然遺産に比べるとかなり少ない分、国立公園とか自然保護区とか、かなり広い範囲で登録されているので、どれもスケールが違います!文化遺産とは違って数ではなく、規模で勝負している感も。登録範囲で言えば、文化遺産全体に比べ、自然遺産の方が大きいかもしれませんね。まぁ、価値という点では比べようがないとは思いますが…。
※写真はイメージです
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。