中国では2021年に国立公園のような存在である「国家公園」のシステムが誕生しました。現在は5つの国家公園が登録されていますが、世界遺産として登録された国家公園はいくつあるでしょうか?
ここでは、中国で世界遺産に登録された国家公園(国立公園)でを世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
三江源国家公園(フフシルを含む)
中国西部・青海省の中でもさらに南部にある保護地域で、その広さは世界でも2番目の保護地域でもあります。非常に広い範囲が公園として登録されていますが、その中でもチベット高原の一部「フフシル」も登録。
フフシルはモンゴル語で「青い峰」を意味するもので、チベット語では「ホホシリ」と呼ばれます。公園は青海省南西部からチベット自治区の北部にまたがる広大なエリアで、フフシルはチベット高原の一部に属し、世界で最も標高の高い位置にあり、広大な高地でもあります。
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武夷山国家公園
武威山は福建省・北部にある武夷山は、江西省ともほど近く、標高2158mの黄崗山を中心とした奇岩や渓谷が広がるエリア。渓流が9回も繰り返すという九曲渓を筆頭に奇岩や渓谷で有名な景勝地でもあります。
自然も魅力的ですが、ここは前漢時代の遺跡や朱子学の祖である朱喜が創設した「武夷精舎」など、文化遺産も多くあり、世界遺産のカテゴリーとしては複合遺産ともなっています。
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ジャイアントパンダ国家公園(ジャイアントパンダ保護区を含む)
中国の「国宝」であるジャイアントパンダは、四川省が主な生息地となっているのですが、現在は数が激減し、IUCNのレッドリストに記載されている絶滅危惧種となっています。
ここは邛崍山脈と夾金山脈に広がる7つの自然保護区と9つの自然公園から構成され、レッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど貴重な動物を保護しています。
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世界遺産マニアの結論と感想
中国では既に「国家級風景名勝区」というシステムがあるため、国内ではあまり国立公園の運動が盛んではないというのが現状。中国の国家公園に登録されている世界遺産としては3件ではありますが、世界遺産にも登録済みの神農架などは実験場所(視点)として登録されています。これからも国家公園がどんどん登録されてていく可能性もあるので、さらに増加するかもしれませんね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。