広島県は、かつて西側は安芸国(あきのくに)、東側は備後国(びんごのくに)と呼ばれたエリアで、中国地方の中心でもあります。平清盛が安房国の国守であったことから、宮島には厳島神社が建造され、これは現在でも広島を代表する神社となりました。1945年に世界で初めて原子爆弾が投下され、その悲劇を伝える原爆ドームと平和記念公園は今でも市民に大事にされています。そんな広島は世界遺産がいくつあるでしょうか?
ここでは、広島の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
原爆ドーム/広島市

広島市内に現存する原爆ドームと呼ばれている建築物は、かつて「広島物産陳列館」と呼ばれていて、1910年にチェコの建築家・ヤン・レツルによって設計されたもの。1945年8月6日、世界で初めて原爆が落とされた日、爆弾が投下された付近で唯一残存した建築物が広島物産陳列館であったのです。
ここは人類にとって忘れてはいけない記憶を残すため、市民によって「原爆ドーム」として大切に保存されてきました。その努力もあり、1996年に世界平和と核兵器の廃絶を願って世界遺産に登録されています。
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厳島神社/廿日市市



瀬戸内海に浮かぶ厳島(宮島)にある弥山は、古くから聖域として崇められてきました。6世紀には社殿が建造されたと伝わっていますが、平清盛が1168年に寝殿造の様式を取り入れた社殿を建てると、平家の氏神になりました。
厳島神社は、弥山の麓に築かれたもので、海上に突き出す赤塗りの社殿が広がり、他の神社には見られない独特の景観を持ちます。厳島神社の社殿以外にも周囲の建造物や弥山の原始林なども構成資産として登録。
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世界遺産マニアの結論と感想
広島県の世界遺産としては2件ではありますが、原爆ドームは「負の遺産」として人類に対して警鐘を鳴らし続けているという点では非常に重要なもの。一方、厳島神社は古くから聖域として崇められていて、その建築法は日本の神社建築にとって革命を起こしたという点で貴重な建築物です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。