エストニアはヨーロッパでも北東部に位置していて、バルト三国でも最も北にある国。実は現代のエストニアはITの発展した国家なのですが、首都タリンをはじめ、中世の面影を残す歴史的建築物が多いのが特徴です。そんなエストニアには世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、エストニアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
タリン歴史地区
首都タリンはバルト海沿岸にあり、保存状態の良い旧市街があります。石灰岩の丘の上とその周囲に町が築かれ、13〜16世紀にハンザ同盟都市として栄えた貿易都市でした。旧市街には火事や戦乱などを重ねながらもドイツ人商館や教会、市庁舎など、さまざまな建築物が築かれ、これらは現在も残っています。
町は2つのエリアに分けられており、丘の上には城と大聖堂があり、トームピアと呼ばれる行政の中心地でした。そして、その周囲に広がる下町は曲がりくねった道が続くエリアで、北欧の貿易都市の構造を現在でも見ることができるのが特徴。
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シュトルーヴェの測地弧
デンマーク生まれの天文学者フリードリッヒ・フォン・シュトルーベは、エストニア(当時はロシア領)のタルトゥで天文学を学び、1816年から1855年にかけて三角測量を使用し、彼が研究をしていたタルトゥ天文台を含む、ヨーロッパ各地に測地点を置いて、地球の大きさと形について調査しました。
測地点は、北はハンメルフェスト(ノルウェー)から南はスタラ・ネクラシウカ(ウクライナ)まで2820km以上もの距離に265箇所も配置されました。その中でも10カ国・34箇所が世界遺産に登録。
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世界遺産マニアの結論と感想
国土は日本の九州本島の約1.23倍ということもあり、エストニアの世界遺産は国内単体で1つ、他国との共同のものが1つと、合計で2つだけ登録。しかし、他にも3つの遺産が暫定リストに記載されているので、そのうち世界遺産がもっと増えるかもしれませんね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。