石川県といえば、北陸地方にある人気の観光エリア。北部の能登半島と南部の加賀地方で、それぞれ魅力がありますが、なんといっても金沢には兼六園やひがし茶屋街など、古くから残る歴史地区があることで有名。他にも歴史的な建造物や大自然スポットがあるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、石川県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
石川県に世界遺産は存在しない?
石川県は北陸地方にあり、かつては北部の能登国と南部の加賀国に分かれていました。能登半島は丘陵地帯が続き、美しい海食崖や棚田などがあることで有名。加賀地方は、「加賀百万石」で知られる金沢の城下町があることで知られ、山岳地帯であることから温泉地が多いのも特徴です。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには石川県の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
石川県には世界遺産がないが、近くには世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」がある!
石川県には世界遺産はないですが、県庁所在地である金沢市からバスやツアーなどで日帰りで行けるのが、岐阜県の白川郷や富山県の五箇山の合掌造り集落。
岐阜県と富山県の県境の山間部に位置する3つの集落は、合掌造りと呼ばれる独自の家屋が並ぶ地。合掌造りの家屋は、10〜30人の大家族で暮らせるようになっていて、通気性の良い屋根で蚕を飼育することができ、床の下では蚕の糞や雑草、土を混ぜて分解させて塩硝を作ることができるという便利な構造です。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら石川県には世界遺産がありません。しかし、白川郷と五箇山へは金沢市から日帰りでも行けるため、世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあるので、世界遺産を求める人にもおすすめのエリアでもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。