長野県といえば、アルプスの山々に囲まれた自然豊かなエリア。松本城や上田城、善光寺、諏訪大社など、各地に歴史溢れる建造物やエリアも見られるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、長野県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
長野県に世界遺産は存在しない?
長野県は中部地方に位置し、海のない内陸県であるものの、全国でも4位の面積を誇る広大なエリア。かつては信濃国と呼ばれ、東日本と西日本を結ぶエリアだったことから、道が多く築かれ、各地に宿場町などが残っています。それもあり、善光寺や松本城、諏訪大社、上田城など、歴史的な建造物も見られ、一方、上高地や諏訪湖など、豊かな自然が残る場所。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには長野県の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
松本城が世界遺産登録を目指している!
現状では長野県には世界遺産どころか、暫定リストに登録されるスポットはありませんが、松本市に残る松本城は、国宝に登録されていて、日本でも数少ない現存天守が残る貴重な城です。
実は平成13年度(2001年度)に「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会の設立され、松本市が主導で世界遺産登録を目指しています。とはいえ、まだまだ普及活動がメインとなっていて、暫定リストに至るまでの具体的なプロセスまでは至っていない段階。
世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら現状では長野県には世界遺産がありません。しかし、松本城は世界遺産候補として暫定リストを目指していて、まだまだ登録へは長い道のりですが、その価値は十分。姫路城とはまた違った魅力を持つ城なので、世界遺産を求める人にもおすすめですよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。