世界遺産検定といえば、世界遺産好きなら一度は受けたい検定です。しかし、一般的な検定に比べてテーマが広く、マイスターや1級の検定ともなると何年も勉強して、何度も落ちる人も!それもあってか、思ったよりも難易度が高めな検定としても有名。
そこで、世界遺産検定1級を合格した世界遺産マニアが、実際に検定を受けた後に得られるメリットを実体験をもとに語っていきましょう。
世界遺産検定とは?
まず、世界遺産検定は国の資格ではなく、民間検定です。「NPO法人世界遺産アカデミー」が検定を実地しているもの。彼らの規定では、
「世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。」
…とのこと。まぁ、平たくいえば「世界遺産の教養を身に着ければ、世界いろいろなところで社会に役立つ人材になれる」ということでしょうか。
1、世界遺産検定1級を獲得すれば「講師」レベルで詳しくなる!
とりあえず、世界遺産検定は2級ですら、300もの世界遺産を覚えなくてはいかんのに、1級になると1200件近くの遺産を覚えるとなると…明らかに時間がかかるんです。もはや1級を合格したころになると、夢の中でも世界遺産が出るくらい。
それだけ詰め込んだ知識ですもの、もはや遺産名を言われれば、大抵のものは「あー、◯◯は□□にあって、昔△△という王が建設したものでねー…」といえるほど。もはや1時間テーマをいただければ、授業ができるくらいに!
2、とりあえず、旅行はさらに楽しくなる
世界遺産検定を合格する前とその後だと、まったく異なるのが「知識」。もちろん、世界遺産を訪れた場合ではありますが、その遺産の「評価された理由」がわかるので、なんとなくスゴイという段階からレベルアップ!
しかも、国内だけでなく、海外まで網羅しているので、とりあえず、観光地に行っても「…ここは何?」という状態は避けることができるハズ。そして、日本には世界遺産検定の認定証を提示すると割引や記念品が贈呈される施設も!
3、何故かアフリカ・中米あたりに詳しくなる!
これは検定を受けた人「あるある」かもしれませんが…。なんと195カ国が出題範囲のため、有名な遺産だけでなく、割とマイナーな国やエリアも覚えなくてはなりません。そこで難題なのが…アフリカや中米などの「マイナー国」を覚えること。
しかも、各国に数件しかないので、ひたすら国名を覚える必要があり、むしろ遺産よりも「地理」も詳しくなるので、一石二鳥!人生で一度も行ったことのない国も多いけど、そんなマイナーな国だからこそ楽しいんですよね。
4、入社・転職の面接で割とネタになるし、評価の一つになることも
とはいえ、世界遺産検定を受けたところで、就職活動にはまったく役に立たないんじゃないの?…と思う人が大多数ではありますが、あくまでも体感レベルではありますが、意外にも入社・転職の面接時は、雑談ではあるものの、「おお、世界遺産検定なんて持っているんですね?」と突っ込まれること多数。
確か20万人以上が認定されている検定とはいえ、まだまだ知らない人もいるので、面接官からは「勉強家でがんばり屋さん」という点ではアピールできるのでは?…ま、これはあくまでも面接官次第ですが。
5、「社内推奨資格」にしている会社もあるので、出世に役立つかも?
世界遺産検定は、割と旅行代理店と相性が良く、例えば、JTBグループさん、KNT-CTホールディングスグループさん、阪急交通社さん 、日本旅行さんでは、社内推奨資格としていることでも知られます。
確かに、旅行代理店ならお客さんへ案内する時のレパートリーが増えますし、知識があるだけに企画立案する時のアイデアの幅も広がりますね。これがやがて出世への道に…近づくかも?
6、全国300近い大学・短大の入試で優遇措置が受けられる
これは学生限定ではありますが、ちょっとした特典。世界遺産検定の入試優遇措置のある大学・短期大学は全国で300近くあり、総合型選抜において判定優遇・考慮くらいではありますが、4級であっても評価されるので、プラスになることは間違いなし!
あと、地理や世界史などの科目の筆記試験においても、世界遺産関連の出題も増えているそう(これはあくまでも傾向なので保証できませんが…)。
7、恋活・婚活デートの際にアピールポイントになる…かも
例えば、初デートの場合、相手のことをよく知らないから、なかなか会話って生まれませんよね?そんな時は世界遺産検定の知識を活かすというのも手ではありますよ。例えば、「私、世界遺産検定合格したので、なんでも質問してください!」と言われたら、特に旅行好きの人なら絶対にハマること間違いなし!
しかも、一級を合格しているだけで、あなたの「知性」と「好奇心」もアピールできるので、世界遺産がきっかけでゴールインなんてことも?
8、家族や友達に「スゴイ人間」だとは思われる
恋人がいない!…そんな人は家族や友達に世界遺産の話をしてみてはいかが?例えば、話題やテレビを見ていた時に、会話のネタとして深掘りできるので、ちょっと尊敬されることは間違いなし!
しかし…やり過ぎると「この人、ただ単に自慢がしたいだけなのでは?」と思われるので、そのあたりは注意ですよ。あくまでもネタの一つですから。
9、世界のニュースが「自分ごと」に思えてくる
世界遺産を学ぶと、地理だけでなく、世界史や現在の国際情勢まで見えてきます。例えば、海外ニュースで報道されている内容が不思議と耳に入ってくるのです…。
中には負の遺産や危機遺産など、複雑な国際情勢の結果、誕生した遺産もあるので、その背景も知ると、よりニュースが深掘りできるでしょう。新聞を読むよりも世界遺産を学ぶほうが世界情勢に詳しくなる…かも!?
10、世界遺産がもっと好きになる!
最後はこれでしょう。世界遺産検定は合格しただけで終わりではない!世界遺産マイスターと同じく、「自分の観点」で世界遺産が楽しめるというだけで、今までとは見え方が変わるハズ。単なる世界遺産好きから「世界遺産の専門家」になれる…それこそが世界遺産検定の素晴らしさなのです。
そんな世界遺産ですが、1級は難易度は高いものの、2級のように手頃に受けることのできる試験もあるので、ぜひ一度受けてみてくださいね!