北海道は日本最北の地であり、太平洋と日本海、オホーツク海に囲まれた大きな島。なんといっても温泉やグルメなどで有名な観光地ではありますが、道内の7割が森林というほどに自然が豊かで、貴重な動物が多く暮らしています。実は縄文遺跡も多く、道内にはさまざまな遺跡がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、北海道の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
知床
知床半島は北海道の北東に位置しています。世界遺産としては半島の中央部から知床岬までの陸地と周辺海域を含んでいて、710平方kmにも及ぶ広大なエリアが登録。冬になると海では、低温の減塩水(ブライン)が降下していき、滞留によって海面を覆う氷に付着し、それが食物連鎖を生むという構造です。
陸上では、中央部に連なる知床連山を中心に湖沼や湿原、河川、森林など、多様な地形が広がっていて、シレトコスミレなどの固有種だけでなく、シマフクロウやオオワシなどの絶滅危惧種も多く見られます。
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北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産
キウス周堤墓群/千歳市
縄文時代後期、約3200年前に作られた8つの墳墓群。墓の周りには堤防で囲まれていて、これが名前の由来になっています。それぞれの墓はドーナツ状の周堤に土を彫り、その土を周囲に盛り、中央に複数の墓を築いたもの。
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北黄金貝塚/伊達市
縄文時代前期〜中期の広大な貝塚遺跡。ここは5箇所の貝塚があり、当時の人々は牡蠣やホタテだけではなく、マグロやヒラメ、さらにはオットセイやクジラなども食べていたことが分かっています。大規模な集落で当時使用されていたとされる水場跡も発掘。世界最古の刀も発見されていて、当時の人々の暮らしが分かります。
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入江・高砂貝塚/洞爺湖町
縄文時代前期から後期にいたるまで使用されたとされる貝塚。海の近くに位置するため貝類から魚類、海獣までさまざまな骨が発掘されています。他にも縄文時代後期に建造された墳墓が28基も出土。
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大船遺跡/函館市
縄文時代前期〜中期までの大きな集落遺跡。ここは高台の上に約5200〜4000年前に人が住んでいたとされ、100を超える竪穴住居や、土抗墓は100基以上も点在。特に竪穴住居は深さ約2mを超えるものも。
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垣ノ島遺跡/函館市
縄文時代初期〜後期までの遺跡。垣ノ島B遺跡ではなんと約9000年前から人が住んでいた跡もあり、土抗墓から発掘された漆工芸品は世界最古の副葬品とされています。垣ノ島A遺跡からは、縄文時代後期(約3200年前)の朱漆色の土器が完全な状態で発掘。
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世界遺産マニアの結論と感想
北海道の世界遺産としては2件ではありますが、構成資産として数えると6箇所も登録されています。手つかずの自然が多く残る知床や先史時代の暮らしが分かる縄文遺跡といった2つの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。