登録区分 | 文化遺産(危機遺産 2017年~) |
登録基準 | (2), (4), (6) |
登録年 | 2001年 |
聖シュテファン大聖堂(シュテファン寺院)は「ウィーン歴史地区」の構成資産の一つ。ハプスブルク家の君主の墓所でもあり、ウィーンのシンボルでもあります。ところで、聖シュテファン大聖堂はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここでは聖シュテファン大聖堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、聖シュテファン大聖堂について詳しくなること間違いなし!
聖シュテファン大聖堂(シュテファン寺院)とは?
ウィーンの中心部に位置するゴシック様式の大聖堂。12世紀に建造され、当初はロマネスク様式だったものの、火事によって崩壊してしまいます。現在見られる聖堂は、オーストリア公ルドルフ4世(1339〜1365年)によって建造が始まり、14〜15世紀にかけて建造されたものが基盤。ここはハプスブルク家の歴代君主の墓所となっていて、まさにウィーンを代表する大聖堂です。
南塔は136.7mもあり、キリスト教建築の塔としては世界でも3番目の高さ。外観はゴシック様式であるものの、内部の祭壇はバロック様式です。正面の入口にある門は、13世紀のロマネスク様式のものを利用。ここはモーツァルトの結婚式でも利用されるほど、ウィーンの歴史と密接に関わってきました。
カタコンベ
大聖堂の南東部には、カタコンベと呼ばれる地下墓所があります。ここは1700年代にベストが流行し、周囲の墓地が閉鎖されたため、この地に1万人以上の遺骨が納められました。現在はツアーで見学が可能となっています。
聖シュテファン大聖堂(シュテファン寺院)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
聖シュテファン大聖堂が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
ウィーンの歴史地区は、2000年以上にも渡り、文化の交流を通じて都市の発展が見られるという点。
登録基準(iv)
ウィーンの歴史地区は、中世から19世紀までヨーロッパの文化や政治の発展が見られるということ。
登録基準(vi)
16世紀以降ウィーンは音楽の都として広く認知されているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
聖シュテファン大聖堂は、長らくウィーンの支配者であったハプスブルク家の墓所でもあり、中世から発展を続けてきた様子が見られるという点で評価されています。
ちなみに、教会の塔において世界で最も高い塔を持つのは、ドイツにあるウルム大聖堂(161m)。これは世界遺産ではないのですが、世界で2番目に高い塔を持つケルン大聖堂(157m)は世界遺産に登録されています。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。