ドイツの世界遺産「バーデン=バーデン」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(3)
登録年2021年

バーデン=バーデンは「ヨーロッパの大温泉保養都市群」の構成資産の一つ。ここはドイツ有数の保養都市で、クアハウスと呼ばれる、カジノのある豪華な温泉浴場があることで有名。ところで、バーデン=バーデンはなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではバーデン=バーデンがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、 バーデン=バーデンについて詳しくなること間違いなし!

目次

バーデン=バーデンとは?

バーデン=バーデン
画像素材:shutterstock

ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州にある保養都市。「バーデン」とはドイツ語の「入浴」という意味から由来するもので、1931年に正式名称となります。ローマ時代から温泉地として人気があり、今ではドイツ有数の温泉地。

17世紀末は一時荒廃したものの、19世紀になると鉄道網が発達し、再び温泉地として栄えます。特に「クアハウス」と呼ばれる浴場とカジノ、会議場が一体となった複合施設があることで有名。ここは新古典主義風の内装は豪華絢爛で、カジノは「世界で最も美しいカジノ」と呼ばれるほど。音楽家が多く訪れたことで知られ、今でもクラシック演奏会が開かれています。

バーデン=バーデンはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

クアハウス/バーデン=バーデン
画像素材:shutterstock

バーデン=バーデンが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ヨーロッパの温泉地は、18世紀頃から1930年代にかけて、医学やバルネオロジー(温泉学)、レジャー施設が発展し、このリゾート様式が世界各地の温泉地に影響を与えているという点。

登録基準(iii)
治療と娯楽の施設が混合した温泉地は古代にルーツを持つヨーロッパの保養地の雰囲気を残すもので、特に世界遺産に登録された11箇所は1700年頃から1930年代にかけて大いに発展したということ。

世界遺産マニアの結論と感想

バーデン=バーデンは、古代から繁栄した温泉地で、近代に大いに繁栄し、医学や温泉学だけでなく、カジノやレジャー施設などがある温泉地のスタイルを確立していったという点で評価されています。

ちなみに、バーデン=バーデンはドイツでいえば「箱根」的に有名な温泉であるために、よくドイツ料理屋さんの名前で使用されることが多い様子。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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