仙台市といえば、伊達政宗公が開いた城下町がルーツとなっていて、市内には彼が築いた青葉城や霊廟でもある瑞鳳殿があることで有名なエリア。他にもさまざまな歴史的建造物があるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、仙台市の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
仙台市に世界遺産は存在しない?
仙台市といえば、緑が多いことから「杜の都」という雅称(がしょう)を持つ一方、東北地方で唯一の政令指定都市で、東北地方最大の都市。かつては仙台藩と呼ばれ、仙台城や瑞鳳殿など歴史的建造物も残っています。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには仙台市の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
仙台市には世界遺産がないが、近くには世界遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」がある!
仙台市内には世界遺産はないですが、岩手県の世界遺産でも仙台市に近いのが平泉。ここには12世紀に奥州藤原氏によって「死後にあの世に行くことで成仏できる」という浄土思想を空間的に表現した都があった場所です。現在は平泉を代表する寺院である中尊寺は現存しているのですが、かつて点在していた寺院や庭園などはほとんど残っていません。
奥州藤原氏の初代、藤原清衡が平泉を造営する際に建立した寺院「中尊寺」には、1124年に建築された、金色に光る金色堂があることで有名。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら仙台市には世界遺産がありません。しかし、平泉へは日帰りでも行ける距離にあり、世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあるので、世界遺産を求める人にもおすすめの都市でもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。