仙台市に世界遺産はあるの?世界遺産マニアがそのあたりの事情を解説

  • URLをコピーしました!

仙台市といえば、伊達政宗公が開いた城下町がルーツとなっていて、市内には彼が築いた青葉城や霊廟でもある瑞鳳殿があることで有名なエリア。他にもさまざまな歴史的建造物があるものの…世界遺産はあるでしょうか?

ここでは、仙台市の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。

目次

仙台市に世界遺産は存在しない?

瑞鳳殿
画像素材:AdobeStock

仙台市といえば、緑が多いことから「杜の都」という雅称(がしょう)を持つ一方、東北地方で唯一の政令指定都市で、東北地方最大の都市。かつては仙台藩と呼ばれ、仙台城や瑞鳳殿など歴史的建造物も残っています。

しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?

仙台の七夕まつり
画像素材:AdobeStock

実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。

そして、現在の日本の暫定リストには仙台市の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。

仙台市には世界遺産がないが、近くには世界遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」がある!

毛越寺
画像素材:shutterstock

仙台市内には世界遺産はないですが、岩手県の世界遺産でも仙台市に近いのが平泉。ここには12世紀に奥州藤原氏によって「死後にあの世に行くことで成仏できる」という浄土思想を空間的に表現した都があった場所です。現在は平泉を代表する寺院である中尊寺は現存しているのですが、かつて点在していた寺院や庭園などはほとんど残っていません。

奥州藤原氏の初代、藤原清衡が平泉を造営する際に建立した寺院「中尊寺」には、1124年に建築された、金色に光る金色堂があることで有名。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
岩手県の世界文化遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」とは?世界遺産マニ... 岩手県南部にある平泉といえば、中尊寺金色堂で有名ですが、このあたり一帯が世界文化遺産に登録されていることで有名ですね。ところで、平泉はなぜ世界遺産に登録されているのでしょうか?意外と知ってそうで知らない! ここでは、今回は平泉がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、平泉について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

伊達政宗像
画像素材:AdobeStock

残念ながら仙台市には世界遺産がありません。しかし、平泉へは日帰りでも行ける距離にあり、世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあるので、世界遺産を求める人にもおすすめの都市でもありますよ。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次