グアムといえば、マリアナ諸島の中でも最大の島で、日本人にとってはおなじみのリゾートアイランド。島にはラッテ・ストーンと呼ばれる古代遺跡があるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、グアムの世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
グアムに世界遺産は存在しない?
グアムは太平洋に浮かぶ、549平方kmの大きな島で、アメリカ合衆国の海外領土でもあります。現在も島に暮らすチャモロ人が紀元前3000年〜紀元前2000年前にこの地へと移住してきたとされ、居住地としては非常に古いもの。とはいえ、1960年代後半からはリゾート地として発展し、ホテルやレストランが並ぶ人気のディスティネーション。
島は美しいビーチが並ぶことで有名ですが、各地にラッテ・ストーンと呼ばれるキノコ型の石柱があり、ここからはチャモロ人の文化が見られるものの、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在のアメリカの暫定リストにはグアムの遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
グアムには世界遺産がないが、近くには世界遺産「ロックアイランド群と南ラグーン(パラオ)」がある!
グアムには世界遺産はないですが、比較的近い位置にある世界遺産はお隣のパラオにある「ロックアイランド」。パラオの南西部、コロール州に点在する445の島々が世界遺産に登録されています。島は木々で囲まれていて、まるで傘のよう。島の間をミルキーウェイと呼ばれる乳白色の海が連なるという景観で知られ、ゴールデンジェリーフィッシュの住処である「ジュリーフィッシュレイク」があることでも有名ですね。
実は各島には、2500年以上前から18世紀までは人が多く住んでいて、集落の跡や壁画なども残ることから複合遺産となっています。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながらグアムには世界遺産がありません。しかし、パラオへは比較的近いし、島にはラッテ・ストーンという遺跡もあるので、リゾートを満喫しつつも、遺跡探検も楽しめるというのもおすすめですよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。