アメリカの世界遺産全25件をまとめました!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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アメリカの世界遺産の数は合計で25件。世界最大規模の峡谷であるグランド・キャニオンやアメリカのシンボル・自由の女神など…誰もが知る観光地はもちろん世界遺産であり、それ以外はどんな世界遺産があるのでしょうか?

ここでは、アメリカの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

イエローストーン国立公園/1978年登録

イエローストーン国立公園/アメリカの世界遺産
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アメリカ北西部のアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがる広大な国立公園。この地域は何度も大規模の噴火が発生しており、60万年前の最後の噴火時に地形がドーム状になりました。その後、カルデラが形成され、地表の割れ目から雨水が入り込むと、その水をマグマが熱することで間欠泉から熱湯が出てくるようになったのです。

ここは1872年開園とアメリカ初の国立公園でもあります。ハイイログマ(グリズリー)やヘラジカなど、野生動物も多く生息していることでも有名。

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メサ・ヴェルデ/1978年登録

メサ・ヴェルデ/アメリカの世界遺産
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コロラド州南西部。メサ・ヴェルデとは、スペイン語で「緑の大地」という意味で、標高2600メートル以上の位置にある緑豊かな高原のこと。ここはプエブロ族というネイティブ・アメリカンが住む場所で、この断崖をくり抜いて形成された岩窟住居は彼らの先祖であるアナサジ族によって造られました。

このような住宅の集合体が集まる遺跡は敷地内にいくつかあり、クリフ・パレスやバルコニー・ハウス、スクウェア・タワー・ハウスなど、外観にちなんで名前を付けられています。

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独立記念館/1979年登録

独立記念館/アメリカの世界遺産
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ペンシルバニア州フィラデルフィアは、17世紀に設立されたペンシルベニア植民地が発祥。街の中心部にある独立記念館は、1776年に独立宣言、1787年にアメリカ合衆国憲法が著名された場所でもあります。

文書に記載された「自由と民主主義」は、アメリカの歴史において重要な概念として評価されています。時計塔にはかつて「リバティ・ベル(自由の鐘)」という1753年から1846年まで、歴史的な瞬間を何度も鳴らされたことのある鐘があり、現在も展示。

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クルエーン/ランゲル=セント・イライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク(カナダと共同)/1979年登録

クルエーン/ランゲル=セント・イライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク/アメリカの世界遺産
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アメリカの本土から離れて北西に位置するアラスカ州とカナダとの国境には、2つの国にまたがった世界でも最大規模の氷原が続くエリアです。1979年アメリカ領のランゲル=セント・イライアス国立公園が登録されると、1992年にアメリカ領の沿岸沿いにあるグレイシャーベイ国立公園が加わりました。

ここにはハクトウワシやハイイログマ(グリズリー)、ドールシープなど貴重な動物が見られます。

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グランド・キャニオン国立公園/1979年登録

グランド・キャニオン国立公園/アメリカの世界遺産
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グランド・キャニオンとは、アリゾナ州北部にあり、コロラド川沿いの広大な峡谷のこと。ここは侵食と風化によって形成した、最大の深さが約1850mと世界最大規模の峡谷でもあります。

峡谷は446kmも続き、ここは地層が幾層にも折り重なっているというのも特徴で、最下層には地球最古の20億年前の先カンブリア時代の地層も見られ、地球の歴史を垣間見ることも可能。

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エバーグレーズ国立公園/1979年登録

エバーグレーズ国立公園/アメリカの世界遺産
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アメリカ南東部・フロリダ半島の南端には、エバーグレーズと呼ばれる湿原地帯があります。その中でも湿原全体の5分の1、総面積でいうと約6000平方kmもの広大なエリアが世界遺産として登録。

ここは多様な生態系を育んできた湿原であり、絶滅危惧種のフロリダマナティーなど、多数の鳥類や爬虫類が生息。しかし、周囲の開発による水質汚染が進み、危機遺産に登録されています。

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レッドウッド国立公園/1980年登録

レッドウッド国立公園/アメリカの世界遺産
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カリフォルニア州の北西部に位置するレッドウッド国立公園は、現在ではアメリカの太平洋海岸でしか自生していないレッドウッド(ヒノキ科セコイア属の常緑針葉樹)を保護する公園。レッドウッドは、平均樹齢は500年以上、平均樹高は100mという世界でも有数の大木で、樹脂が赤みを帯びていることからこのように呼ばれています。

ここには、絶滅の危機に瀕していたワピチ(ルーズベルト・ヘラジカ)、海岸ではカッショクペリカンやトドなども見られます。

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マンモス・ケーブ国立公園/1981年登録

マンモス・ケーブ国立公園/アメリカの世界遺産
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ケンタッキー州中央部にある国立公園で、世界で最も長い鍾乳洞であるマンモス・ケーブを含んでいます。調査により鍾乳洞の長さは年々と延びていて、現在の長さは600km以上。ここはカルスト台地に1億年かけて石灰質の地層に水が浸透して形成された地形で、地下60〜100mの深さの洞窟がずっと続くという構造となっています。

カルスト台地の地下には鍾乳石や石筍が広がり、絶滅危惧種を含む独特の生物が多く生息しています。

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オリンピック国立公園/1981年登録

オリンピック国立公園/アメリカの世界遺産
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オリンピック国立公園は、ワシントン州の北西部にあるオリンピック半島全体を囲む国立公園。ここは太平洋が形成した海岸線、標高2428mのオリンピック山を中心としたオリンピック山脈、その裾野に広がる温帯雨林の3つのエリアで構成されています。海岸には軟体動物やウニ、ヒトデなども多く生息。

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カホキア墳丘群州立史跡/1982年登録

カホキア墳丘群州立史跡/アメリカの世界遺産
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イリノイ州南西部に位置し、ミシシッピ川とミズーリ川が合わさるセントルイス市の郊外にする遺跡。ここは北アメリカでも最大規模の先住民文明の遺構となっていて、10〜17世紀のミシシッピ文化時代に大いに栄え、文化や宗教、経済の中心地でもありました。人口は11〜12世紀にかけて1〜2万人にも住んでいたとされ、これは当時のヨーロッパの都市にも匹敵する規模でしたが、15世紀には衰退していきます。

なかでも高さ30m以上の「モンクス・マウンド」はエジプトのピラミッドを越える規模で、ここが政治と宗教の中心地であり、祭祀の場所であったということを証明するものでもあります。

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ラ・フォルタレサとプエルトリコのサンフアン歴史地区/1983年登録

ラ・フォルタレサとプエルトリコのサンフアン歴史地区/アメリカの世界遺産
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アメリカ合衆国の海外領土であるプエルトリコ島。サンフアンは北東部に位置する都市で、プエルトリコ自治連邦区の政庁所在地。サンフアンは、町の北に浮かぶサンフアン島から発展した都市で、16世紀にスペイン人が築いた街が起源。現在の旧市街地はビエホ・サン・フアン(古いサンフアン)と呼ばれています。

ここはスペインと新大陸を結ぶ拠点として活躍し、町には3つの要塞が建設されました。今ではカラフルで美しい建築物が点在し、植民地時代の名残が残る町に。

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グレート・スモーキー山脈国立公園/1983年登録

グレート・スモーキー山脈国立公園/アメリカの世界遺産
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アメリカ東部のノース・カロライナ州とテネシー州の州堺にある広大な公園で、ここは更新世(約258万年〜約1万年前)に発生した氷河期を乗り越えた動植物が生息する保護区でもあります。敷地内には、北極地第三紀植物(中生代から新生代中期にかけて北半球で見られる植物)の残骸などが見られ、更新世後期の植物相の出現を示しているというのが特徴。

ここは手つかずの原生林が残っていて、ヨーロッパ全土とほぼ同じ数の樹木を含む3500種以上の植物が見られ、サンショウウオ科の種類も豊富で、絶滅危惧種の動物も多く生息。

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自由の女神像/1984年登録

自由の女神像/アメリカの世界遺産
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アメリカ最大都市のニューヨーク。自由の女神像は、街の中心であるマンハッタン島の手前にある小さな島、リバティ島に築かれた全長93mもの巨像です。これはアメリカ独立100周年を迎えた1876年にフランスから贈られたもの。

もともと灯台であったため、ニューヨーク港の入口にあり、何百万もの移民たちを迎え入れてきました。

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ヨセミテ国立公園/1984年登録

ヨセミテ国立公園/アメリカの世界遺産
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ヨセミテ国立公園は、カリフォルニア州中央部にあり、ここはヨセミテ渓谷を中心に広がる約3000平方kmもの国立公園で、氷河によって造られた花崗岩の地形が広がっています。

ここにはハーフドームやエル・キャピタン、ジャイアントセコイアなど独特の風景が見られ、ウィルダネス(手つかずの自然)の中にさまざまな動植物が生息。

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チャコ文化/1987年登録

チャコ文化/アメリカの世界遺産
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ニューメキシコ州の北西部に位置し、標高2000mに位置するチャコ渓谷は山々に囲まれていて、枯れた土地が広がっています。この地に住むプエブロ族の先祖と考えられているアナサジ族によって、ここには9〜13世紀にチャコ文化が繁栄し、10を越える大規模な集落遺跡や小さな集落遺跡が400以上も点在しています。

少なくとも650を越える部屋を持つ「プエブロ・ボニート」を含めて大きな集落遺跡がいくつも残り、ここではかつては宗教儀式が行われていたと考えられていて、先住民による独自の文化が見られます。

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シャーロッツビルのモンティチェロとバージニア大学/1987年登録

シャーロッツビルのモンティチェロとバージニア大学/アメリカの世界遺産
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バージニア州はもともとはバージニア植民地と呼ばれ、アメリカ合衆国でも最初に独立した際の13州の一つ。この地には第3代大統領トーマス・ジェファーソンによって建造された私邸兼農園であるモンティチェロと、彼が設立したバージニア大学があり、どちらも世界遺産に登録。

ここは建築家でもあり、民主主義の父であるジェファーソンの願いや思想が残っている地でもあります。

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ハワイ火山国立公園/1987年登録

ハワイ火山国立公園/アメリカの世界遺産
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ハワイ火山国立公園は、ハワイ州にあるハワイ島南部の火山地帯を中心とした公園のこと。公園の面積は約325平方km。ここは世界でも最も活発的な火山地帯で、現在でも噴火などが頻繁に起こる場所。

世界で最も活発に活動するキラウエア火山や世界で最大の楯状火山マウナ・ロアが登録されていて、噴火によって絶えず変化する火山地帯が見られます。

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タオス・プエブロ/1992年登録

タオス・プエブロ/アメリカの世界遺産
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ニューメキシコ州北部にあるタオスは、ネイティブアメリカのプエブロ族が今でも150人ほど暮らす地。ここはリオ・グランデ川とその支流が集まる場所に14世紀に築かれた集落で、今日まで残るネイティブ・アメリカンの邸宅が見られるというのが特徴です。

日干し煉瓦で造られた家々は、アメリカにおいて人が住む最古の家とされています。

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ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園(カナダと共同)/1995年登録

ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園/アメリカの世界遺産
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北アメリカ大陸西部を貫くロッキー山脈の中でもほぼ中央にあたる地域にあるウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園。ここは1932年にカナダのアルバータ州のウォータートン湖公園とアメリカのモンタナ州のグレーシャー国立公園が、世界初の国際平和公園法で成立したもの。総面積は4576平方kmにも及び広大な公園となっています。

ここは3000m級のロッキー山脈のほぼ真ん中にあり、氷河で削られた地形や700もの氷河湖で構成され、1億5000年前の藍藻類の化石も見られます。

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カールズバッド洞窟群国立公園/1995年登録

カールズバッド洞窟群国立公園/アメリカの世界遺産
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ニューメキシコ州エディ郡にあるグアダルーペ山脈。ここは地下に存在するカールズバッド洞窟を中心とした80以上もの洞窟が点在する国立公園となっていて、鍾乳石や石筍、石柱などが織りなす景観は、世界でも有数の美しさを誇ります。

洞窟の内部には石筍や石柱が多く見られ、世界最大規模の空洞である「ビッグルーム」があることでも有名。

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パパハナウモクアケア/2010年登録

パパハナウモクアケア/アメリカの世界遺産
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ハワイ州の北西ハワイ諸島は、約1931kmにも渡って広がる小島と環礁が多く並ぶエリアで、世界遺産としては「パパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメント」とほぼ同じ範囲が登録されています。

合計で約1931kmにも及ぶ広大な範囲の中に小さな島々や環礁などが点在するエリアが世界遺産に登録。この地はハワイの先住民が古来より生命の起源と信じされていて、魂が帰る場所とされてきました。

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ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁/2014年登録

ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁/アメリカの世界遺産
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ルイジアナ州ウェスト・キャロル群にある遺跡公園。「ポヴァティ・ポイント」という名は、この地域で建設された19世紀の綿花のプランテーションから由来しています。遺跡はミシシッピ川によって形成されたデルタ地形に位置し、これらは紀元前1700〜1100年の間に建設され、住民に利用されていたとされるもの。

研究者の間では、ここが住居なのか、それとも宗教的施設なのかは決着がつかないところ。

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サン・アントニオ・ミッションズ/2015年登録

サン・アントニオ・ミッションズ/アメリカの世界遺産
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サン・アントニオ・ミッションズ国立歴史公園は、テキサス州南部にあるサンアントニオに位置していて、サンアントニオ川沿いにある4つのミッション(伝道所)と、そこから南へ約37kmの距離にある農園が登録されています。

これらは18世紀にフランシスコ会の宣教師たちによって建設され、ヌエバ・エスパーニャ(新大陸のスペイン植民地)の北の境界線を防衛するという役割もあり、先住民のコアウィルテカン族との文化の融合が見られるもの。

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フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群/2019年登録

フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群/アメリカの世界遺産
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フランク・ロイド・ライトは、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスと並ぶ「近代建築の四代大巨匠」の一人。彼の作品は世界各地に存在しますが、世界遺産に登録されているのは8つの建築物です。

これらは彼が提唱した、自然と調和を図る「有機的建築」が見られ、彼の得意とする「プレイーリースタイル(草原様式)」を特徴とした建造物となっています。

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ホープウェルの儀礼的土構造物群/2023年登録

ホープウェルの儀礼的土構造物群/アメリカの世界遺産
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アメリカ北東部のオハイオ州にある8つ遺跡には、ウッドランド期(紀元前1000年〜紀元1000年頃)の中でもホープウェル文化(紀元1世紀〜6世紀頃)に属する土塁が多く残っています。ホープウェルとは、1840年代に現在のホープウェル文化国立歴史公園にて、遺物が多く発掘されたために、この文明を地主の名前であったホープウェルと名付けられました。

土塁の建設理由は明らかではないですが、その面積は世界でも最大級のものもあります。このことから住民は高度な建築技術を持ち、発掘された遺物からは他の地域との交流をしていたということが分かるのも特徴。

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アメリカの世界遺産「ホープウェルの儀礼的土構造物群」とは?世界遺産マニアが解説 アメリカの北東部には、ホープウェル文化と呼ばれる先コロンブス期の遺跡が点在。ここには幾何学的な形をした土塁が見られます。土塁の建設理由は明らかではないですが、その面積は世界でも最大級のものも含まれているのが特徴。このことから住民は高度な建築技術を持ち、発掘された遺物からは住民が他の地域との交流をしていたということが分かります。 ここではホープウェルの儀礼的土構造物群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ホープウェルの儀礼的土構造物群について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

アメリカの世界遺産は文化遺産が12件、自然遺産が12件、複合遺産が1件と、大自然が広がるアメリカだけに自然遺産の数が多いのが特徴。それだけなく、先住民の遺跡からモダニズム建築まで、ありとあらゆるものが世界遺産に登録されているので、ぜひディープに楽しんでみてくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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