クフ王とツタンカーメンはどんな関係?世界遺産マニアが解説

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古代エジプトを語る上で、クフ王とツタンカーメンは欠かせない存在。クフ王は巨大なピラミッドの建造者(とされている人物)であり、ツタンカーメンは黄金のマスクで有名ですが、この2人の間にどんな関係があるのか気になったことはありませんか?

今回はクフ王とツタンカーメンの関係を世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、その関係について具体的に理解できること間違いなし!

目次

クフ王とツタンカーメンはどんな関係?

クフ王とツタンカーメン
画像素材:shutterstock

クフ王とツタンカーメンは、どちらも古代エジプトのファラオとして世界的に有名な人物です。とはいえ、実は2人の間に直接的な関係はありません。というのも、クフ王が生きたのは紀元前26世紀ごろの古王国時代、一方でツタンカーメンはそれから約1200年後の新王国時代(紀元前14世紀ごろ)に活躍した人物だからです。

このため、2人は血縁関係も証明されておらず、「ファラオ(エジプト王)」という肩書き以外に共通点は少ないといえるでしょう。ただし、それぞれの時代で重要な象徴的存在となっている点では、歴史的にはとても近い存在かもしれません。

クフ王とはどんな人物?

クフ王の立像
画像素材:shutterstock

クフ王(在位:紀元前2589年〜紀元前2566年頃)は第4王朝のファラオ。彼の最大の功績は、ギザにあるクフ王のピラミッド(ギザの大ピラミッド)を建設したこと。これは「世界七不思議」のひとつとされ、多くの人々を驚かせています。

とはいえ、クフ王の人物像についてはあまり多くの記録が残っておらず、一部の古代文書では「暴君」と記されたりもしていますが、真実は不明。彼の姿を表した立像もわずか一体しか発見されておらず、その存在は多くの謎に包まれています。

ツタンカーメンとはどんな人物?

ツタンカーメンの黄金のマスク
画像素材:shutterstock

ツタンカーメン(在位:紀元前1335年〜紀元前1327年)は、第18王朝のファラオで、わずか8〜9歳で即位し、20歳に至らない若さでこの世を去った王です。彼の治世は短く、政治的な実績もほぼありませんでしたが、世界的に有名な理由は1922年に発見された彼の墓の副葬品にあります。特に有名なのが黄金のマスクで、ツタンカーメンの存在を象徴するアイテム。

彼は宗教改革で知られるアクエンアテン(アメンホテプ4世、在位:紀元前1353年?~紀元前1336年?)の子とされており、その死後、エジプトは再び伝統的な多神教へと戻っていきました。短い人生ながら、ツタンカーメンは20世紀の考古学における最大の発見のひとつとして、世界的な注目を集める存在となったのです。

世界遺産マニアの結論と感想

古代エジプトの王として広く知られるクフ王とツタンカーメンですが、実際には1200年以上の時代の隔たりがあり、直接の関係はありません。クフ王はピラミッドを通してエジプト建築の象徴となり、ツタンカーメンは墓の豪華さから「死後に有名になった王」として語られます。

それぞれの生涯や功績は大きく異なるものの、「古代エジプトを象徴する存在」として、現代においても多くの人々を魅了し続けています。2人は古代エジプトの壮大な歴史の中で、それぞれが異なる輝きを放った王であることは間違いありませんね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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