ブラジルの世界遺産「オリンダ歴史地区」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(4)
登録年1982年

オリンダは、ブラジル東部の太平洋沿いに建造された港町。ここはポルトガル人によって16世紀に設立しされたものの、オランダによって破壊。しかし、17〜18世紀に再建され、砂糖産業で栄えました。街には当時建造されたバロック様式の聖堂や修道院などが現在も残っています。

ここではオリンダ歴史地区がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、オリンダについて詳しくなること間違いなし!

目次

オリンダ歴史地区とは?

オリンダ歴史地区
画像素材:shutterstock

ブラジル東部のペルナンブーコ州にあるオリンダは、1535年にポルトガル軍人であったコエリョ・ペレイラが、高台から眺めて「Oh!Linda!(なんて美しい)」と叫んだとされ、彼が街の創始者になりました。ここはサトウキビ産業の産地として繁栄。しかし、1630年にオランダによって占領され、街は破壊されてしまいます。

1654年に再びポルトガルが奪還し、現在の町並みはこの頃に建造されたもの。再び経済と建築、芸術の中心地となりました。17〜19世紀に建造された教会や修道院など、バロック様式の建造物が多く並んでいます。現在は熱帯林に囲まれた緑豊かな都市となっていて、オレンジ色の屋根と白い壁の家々が並ぶ美しい町並みとなりました。

オリンダ歴史地区はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

オリンダ歴史地区
画像素材:shutterstock

オリンダ歴史地区が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
オリンダの歴史地区は、17〜19世紀まで熱帯雨林に囲まれたエリアで、教会や修道院、邸宅など建築物はさまざまな建築と装飾様式が取り入れられたという点。

登録基準(iv)
16世紀になるとオリンダは砂糖産業の中心地の一つとなり、2世紀以上も砂糖産業で栄えたブラジル経済の中心地であったため、その繁栄が建築物から分かるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

オリンダの歴史地区は、ブラジル経済を支えた砂糖産業で大いに栄え、その富によって築かれた建築物が並ぶ美しい景観が見られるという点で評価されています。

ちなみに、オリンダは砂糖産業で財を成しましたが、もともとここを訪れたポルトガル人が最初に交易品としていたのは、ブラジルボク。これは染料として利用されていたものですが、あまりにも伐採し過ぎて現在は絶滅危惧種となっています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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