登録区分 | 文化遺産 |
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登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 2008年 |
アルブラ線は「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」の構成資産の一つ。スイス南東部の景勝路線であり、美しい景観が続くことでも有名。ところで、アルブラ線はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではアルブラ線がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アルブラ線について詳しくなること間違なし!
アルブラ線とは?
1904年に開通したスイスのグラウビュンデン州のクールとサンモリッツを結ぶ路線で、全長約89kmの距離があるものの、世界遺産として登録されているのは67kmの範囲のみ。路線には42箇所のトンネルと144もの橋梁が点在。カーブが美しい、高さ65mの高架橋「ラントヴァッサー橋」、5つのループトンネル、標高2312mのアルブラ峠を抜ける「アルブラ・トンネル」など、アルブラ渓谷の美しい景観の中を走る路線でもあります。
もともとは蒸気機関車によって運行されていましたが、現在はスイス最大の私鉄であるレーティッシュ鉄道が運営していて、電動車両を採用。そして、スイスでも屈指でも人気路線「グレッシャー・エクスプレス(氷河急行)」が通ることでも知られます。
アルブラ線はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アルブラ線が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
アルブラ線・ベルニナ線は、建築技術や土木工学、登山鉄道の開発など、人類の文化交流によって建造されたことを証明しているということ。
登録基準(iv)
レーティッシュ鉄道の開発によって、多くの人々が手軽に アルプス越えができるようになり、これは20世紀初頭の高地での鉄道路線の発展において重要であったという点。
世界遺産マニアの結論と感想
アルブラ線はアルプス越の技術が詰まった路線であり、路線には建築技術や土木工学などの発展が見られるという点で評価されています。
ちなみに、グレッシャー・エクスプレスはサンモリッツとヨーロッパ最高峰であるマッターホルンの麓にある街・ツェルマットを結ぶ路線ですが、実は日本人にとても人気で「日本人が乗らない日はない」と言われるほど。あまりにも人気のため、箱根登山鉄道の一部車両は、同じカラーリングを採用していたりします。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。