登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 2000年 |
アレーナ・ディ・ヴェローナ(円形闘技場)は「ヴェローナ市街」の構成資産の一つ。ヴェローナの中心部にあるローマ時代の円形劇場で、現在は屋外オペラなどのイベントで利用されています。ところで、アレーナ・ディ・ヴェローナはなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではアレーナ・ディ・ヴェローナがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アレーナ・ディ・ヴェローナについて詳しくなること間違いなし!
アレーナ・ディ・ヴェローナ(円形闘技場)とは?
イタリア北部にあるヴェローナは、アルプス山脈の麓にある町。紀元前1世紀になると共和政ローマの支配に置かれ、やがてムニキピウム(自治都市)となり、帝国でも重要な都市となりました。アレーナとはラテン語で平土間の「砂」を意味するもので、現在も残る円形闘技場は旧市街の中心に位置し、紀元前1世紀頃に建造。
闘技場は2階建ての構造で、直径は最大約140mと広大な面積を誇るもの。ここは猛獣や剣闘士たちが戦うという闘技が行われていたとされますが、4世紀には禁止されました。もともと3階にはアーチを持つ外壁がかつて存在していたとされますが、12世紀にこれらの大部分が倒壊。中世以降もイベント時に利用され、1913年から夏になると屋外オペラ会場として使用されています。
アレーナ・ディ・ヴェローナ(円形闘技場)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アレーナ・ディ・ヴェローナが評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
ヴェローナの建築物と区画は、2000年以上にも渡って発展し、それぞれの時代の芸術的要素を取り入れた優れた例であるということ。
登録基準(iv)
ヴェローナは、ヨーロッパの歴史における城塞都市の発展の段階が見られるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
アレーナ・ディ・ヴェローナは、ローマ時代の円形闘技場で、改築を繰り返し、現在まで利用されているという点で評価されています。
ちなみに、アレーナはもともと闘技場として建築されたのですが、屋外オペラ会場として音響効果が非常に優れていて、1913年以降、2度に渡る世界大戦以外は毎年開催されています。そして、最初に公演されたのがオペラの名作『アイーダ』でした。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。