フランスの世界遺産「アンボワーズ城」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(2),(4)
登録年2000年

アンボワーズ城は「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の構成資産の一つ。高台に築かれた城はヴァロワ朝の王たちに愛された城で、何度も修復が重ねられたもの。ところで、アンボワーズ城はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではアンボワーズ城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、 について詳しくなること間違いなし!

目次

アンボワーズ城とは?

アンボワーズ城
画像素材:shutterstock

フランス中部アンドル=エ=ロワール県にあるアンボワーズ城。ここは11世紀に城が築かれると何度も拡張を続け、やがてシャルル7世、ルイ11世、シャルル8世、フランソワ1世など、ヴァロワ朝時代(1328〜1589年)の歴代の王が居城としました。15世紀にシャルル7世の居城となると、城はルネサンス様式が取り入れられ、庭園は「フランス式庭園」の始まりにもなったほどに革新的な様式でした。

そして、フランソワ1世が招いたレオナルド・ダ・ヴィンチはこの城の郊外で暮らし、城と隣接したサン・ユベール教会堂で埋葬されました。しかし、16世紀になると王族はここから撤退。フランス革命やナチス・ドイツ侵攻によって城は何度も破壊され、修復を繰り返してきました。

アンボワーズ城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

アンボワーズ城
画像素材:shutterstock

アンボワーズ城が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
渓谷内にはブロワ、シノン、オルレアン、トゥールなど歴史的な景観を持つ街が点在し、そして、美しい外観のシャンボール城も見られるという点。

登録基準(ii)
渓谷は、2000年にも渡って人間と環境の調和をしつつ発展したという文化的景観が見られるということ。

登録基準(iv)
渓谷沿いに残る建築物は、王族や貴族たちによって建造され、デザインや思想において、ルネサンスを経て啓蒙主義時代の理想を実現したものであるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

アンボワーズ城は、ロワール渓谷の歴史的な景観に位置する城で、ヴァロワ朝の王たちに愛され、フランスでも最初期のルネサンス建築がもたらされたものであったという点で評価されています。

ちなみに、アンボワーズ城の近くにあるクロ・リュセ城は、レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした地として有名。もともとはフランソワ1世の姉であり、文人であったマルグリット・ド・ナヴァル(1492〜1549年)の家であったこともあり、実は2つの建物は地下通路で繋がっているという秘密も。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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