登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 1995年 |
エディンバラ城は「エディンバラの旧市街と新市街」の構成遺産の一つ。最も古い部分は12世紀というほどに歴史が深い城で、歴代のスコットランド王の居城として、何世紀にも渡って修復・再建が続けられていきました。ところで、エディンバラ城はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではエディンバラ城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エディンバラ城について詳しくなること間違いなし!
エディンバラ城とは?
エディンバラの旧市街でもキャッスル・ロックと呼ばれる小高い岩山に建つ城。もともとは7世紀ころから要塞が造られていたという説もありますが、現在見られる建物で最も古い部分は12世紀のもので、ほとんどの建造物は16世紀以降に再建されました。現在は軍事博物館として使用されています。
キャッスル・ロックの最上部にあるクラウンスクエアには、スコットランド王たちが暮らした王宮があります。現在の宮殿は15世紀半ばに建設が始まり、1階の「クラウン・ルーム」には、かつてスコットランド王が戴冠する際に使用した「スクーンの石(運命の石)」があり、これは1996年にイングランドから返還されたもの。
クラウンスクエアの南側にある大広間は、16世紀に完成し、ここはルネッサンス様式の装飾が施されていて、議会が開かれていたとされています。ここは兵舎にされたり、軍事病院にされたりとさまざまなものに利用されましたが、現在は冠婚葬祭のイベント会場として利用されているもの。
城で最も古い部分は、12世紀に建造された聖マーガレット教会堂で、これはスコットランド王のデイヴィッド1世が、母のマーガレット・オブ・スコットランドのために建造。
城は『ハリー・ポッター』のホグワーツ魔法魔術学校のモデル?
エディンバラ城は、よく映画『ハリー・ポッター』シリーズで登場する「ホグワーツ魔法魔術学校のモデル」といった記事や宣言文がありますが、これは正式には発表されていません。外観はなんとなくそんな雰囲気はありますが、実際に映画のロケ地としてイギリスで撮影されたのは内部だけであり、それもダラム大聖堂やアニック城といった別の場所。
とはいえ、エディンバラは作者のJ.K.ローリングが暮らしていたこともある街で、第1巻を執筆したカフェ「エレファントハウス」も近くにあったことから、ホグワーツのインスピレーションを与えたのかもしれませんね。
エディンバラ城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
エディンバラ城が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
18〜19世紀に建造された新市街は、卓越した都市計画が見られ、後のヨーロッパの都市計画に大きく影響を与えたということ。
登録基準(iv)
エディンバラには中世に築かれた旧市街から近代的な計画都市である新市街が存在し、ヨーロッパの都市計画の歴史が見られるという店。
世界遺産マニアの結論と感想
エディンバラ城は、旧市街の中心部にあり、中世から何度も増築が重ねられ、ヨーロッパの都市計画の発展が見られるという点で評価されています。
ちなみに、スコットランドで最も人気のある有料の観光名所で、2019年には年間で220万人もの人々が訪れたというほど。そして、毎年8月にはスコットランド駐留部隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」行われ、これもまた旅行者にも人気で、イギリスでも随一の観光地でもあります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。