登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (10) |
登録年 | 2021年 |
西表島は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の構成資産の一つ。ここは世界でも西表島でしか見られないイリオモテヤマネコの生息地として有名です。ところで、西表島はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!
ここでは西表島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、西表島について詳しくなること間違いなし!
西表島とは?
西表島は、沖縄でも最も西に位置する八重山諸島に属している島。ここは山が多い地形であるため、開発されることがほとんどなく、今でも多種多様な動植物が生息する島でもあります。世界遺産としては、人間が暮らす沿岸部以外はほとんどの場所が登録されているのが特徴。落差54mと沖縄でも最も落差のあるピナイサーラの滝といった有名スポットも含めて登録されています。
島の代名詞的存在が特別天然記念物のイリオモテヤマネコ。20世紀に入ってから発見され、大陸や台湾などに生息するベンガルヤマネコの亜種であることが分かりました。西表島はヤマネコが暮らす島としては世界最小でもあります。島は大型哺乳類がおらず、イリオモテヤマネコは生態系の頂点であったものの、近年は家畜や交通事故、開発の影響によって数は減少しつづけ、今では100匹前後しか存在していません。
西表島はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
西表島が評価されたのが、以下の点。
登録基準(x)
世界でも有数の多様な生態系が見られるエリアで、日本の陸生脊椎動物の約57%が生息し、日本の固有種の44%が暮らしています。特に登録エリアに生息している哺乳類は62%、陸生爬虫類は64%、両生類は86%が固有種であるという貴重なエリア。そして、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコ、オキナワトゲネズミ、ヤンバルクイナなど、固有種であり絶滅危惧種が見られるのも特徴です。
世界遺産マニアの結論と感想
西表島は山がちな地形であったために開発されることがなく、貴重な固有種などが多く生息しているのですが、その中でも絶滅危惧種のイリオモテヤマネコの唯一の生息地であるという点で評価されています。
ちなみに、イリオモテヤマネコが発見されたのは割と最近ですが、現地では古くから「ヤマピカリャー」と呼ばれるネコ科の動物の存在は知られていました。発見者たちの話によると、実はイリオモテヤマネコとはまた違うオオヤマネコのような巨大なネコ科の動物がいるとかで…まだまだ人間に発見されていない動物もいるかもですね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。