オーストラリアの世界遺産「カタ・ジュタ(オルガ山)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(5), (6), (7), (8)
登録年1987年

カタ・ジュタ(オルガ山)は「ウルル=カタ・ジュタ国立公園」の構成資産の一つ。いくつもの岩山が連なってるエリアですが、実は地球のへそと呼ばれるウルル(エアーズロック)と地下で繋がっている巨大な岩。ところで、カタ・ジュタはなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではカタ・ジュタがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カタ・ジュタについて詳しくなること間違いなし!

目次

カタ・ジュタ(オルガ山)とは?

カタ・ジュタ(オルガ山)
画像素材:shutterstock

ノーザンテリトリーのアリススプリングス南西365km。カタ・ジュタとは「たくさんの頭」という意味で、36もの岩山が連なり、最大のもので高さは546m。ここは「エアーズロック」とかつて呼ばれたウルルから50km離れた距離にあり、地下で繋がっています。

オルガとは、探検家アーネスト・ジャイルズ(1835〜1897年)が訪れた際に、ドイツのヴュルテンベルク王妃オリガ(オルガ)から名前をとって名付けたもの。もともとはアボリジニのアナング族の聖地であり、夜間に儀式が行われた場所。山の頂上には蛇が暮らしていて、乾季には下山するという伝説もあります。

カタ・ジュタ(オルガ山)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

カタ・ジュタが評価されたのが、以下の点。

登録基準(v)
ウルルを含めた文化的景観は、アナング族の伝統的な狩猟や生活を反映したものであるということ。

登録基準(vi)
ウルルとカタ・ジュタは、アナング族の神話の舞台となっており、「偉大な祖先」が寝る土地として崇められてきたという点。

登録基準(vii)
巨大な一枚岩であるウルルと複数の岩山が連なるカタ・ジュタは、平原の上にそびえ立つ美しい自然の景観であるということ。

登録基準(viii)
平原の中にポツンと立つウルルとカタ・ジュタは、地形学としても優れた例であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

カタ・ジュタは岩山が連なる美しい景観で、50kmも離れているウルルとは地下で繋がっていて、アナング族の神話の舞台となっているという点で評価されています。

ちなみに、カタ・ジュタからは往復4kmのウォーキングコースがあり、「風の谷」と呼ばれています。実際に岩と岩の間に風が吹き抜けるために、そのように呼ばれるのですが、スタジオジブリの『風の谷のナウシカ』とは無関係。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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