フランスの世界遺産「ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(8)
登録年2018年

フランスの中央部に位置するリマーニュ断層、ピュイ・ドゥ・ドームなどのピュイ火山群、セール山の逆転地形(新旧地層が逆転している地形)の3つで構成される世界遺産で、これらは約3500万年前にアルプス山脈が形成された際に生まれた西ヨーロッパの地溝帯のシンボル的存在。この地域は大陸の近くで崩壊して隆起したため、これはプレートテクトニクスの主要な段階の一つ、大陸の分裂と隆起を示すもの。

ここではピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ピュイ山地とリマーニュ断層について詳しくなること間違いなし!

目次

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域とは?

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域
画像素材:shutterstock

フランス中央部のピュイ=ド=ドーム県にあるリマーニュ断層の地殻変動地域は、約3500年前にアルプス山脈が形成された際の余波によって形成された西ヨーロッパを代表する地溝帯が見られます。これらは、標高1464mのピュイ・ドゥ・ドームを含むピュイ火山群、セール山の逆転地形(新旧地層の逆転が見られる地形)で構成され、大陸の地殻がどのようにして亀裂が発生・崩壊し、マグマが上昇した後に地表が隆起するのかを示すもの。

この地域は地球の歴史においてしばし起こる現象である大陸の分裂の過程と特徴を示し、その完全生・密度・明確さにおいて世界的に重要なもの。これらは惑星規模の地質学的現象が見られ、プレートテクトニクス(地表のプレートが動くことで大陸移動が発生するという学説)の主要な段階の一つとして、大陸の分裂・理解について理解できる貴重な証拠になっています。

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域
画像素材:shutterstock

ピュイ山地とリマーニュ断層が評価されたのが、以下の点。

登録基準(viii)
プレートテクトニクスを通じて発生する大陸移動は、海洋と大陸の現在の構成とその後の移動を説明するという地球の歴史において重要な実例で、リマーニュ断層はプレートテクトニクスの5つの主要な段階の一つである大陸の分裂・隆起を示すもの。リマーニュ断層の地殻変動地域は大陸分裂の代表的な進行が見られ、地球規模の進行とその景観に及ぼす影響を示し、ここではその完全性・密度、明確性という点で世界的に重要で、18世紀以降の古典的な地質学の研究に貢献してきたということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ちょっと分かりづらいですが、断層そのものが評価された遺産。ピュイ火山群やセール山の逆転地形はリマーニュ断層に属するもので、これらは地球の歴史において大陸が分裂・隆起するという段階を示す代表的なものであるために、古くから地質学の研究において貢献してきたという点で評価されています。

ちなみに、ピュイ火山群は大西洋の湿った雲によって大量の雨が降り、火山の噴出物が大地に染み込むと、ピュアな地下水となって湧き出すという地形になっています。これを利用したミネラルウォーターブランドが「ボルヴィック」で、ラベルで描かれている山のイラストは実はピュイ・ド・ドームを意識したもの。ある意味、ボルヴィックは「世界遺産の水」でもあるのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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