山梨県の世界遺産「精進湖」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年2013年

精進湖(しょうじこ)は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産の一つ。精進湖は富士五湖の一つで、富士山の山域として壮大な景観が広がります。ところで、精進湖はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは精進湖がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、精進湖について詳しくなること間違なし!

目次

精進湖とは?

画像素材:AdobeStock

富士五湖でも西から2番目に位置し、面積は500平方mと最も小さい湖ではありますが、最大水深15.2mと3番目に深いのが特徴。ここは平安時代初期までは「剗の海(せのうみ)」と呼ばれる広大な湖でしたが、800年の噴火では本栖湖、864年の噴火によって西湖と分かれ、現在の精進湖が誕生しました。

精進湖という名前は、富士参詣者が沐浴する「精進潔斎(しょうじんけっさい、身を清めること)」が由来とする説がある一方、精進と書くのに「しょうじ」と呼ぶのは富士山の「背中」にあることから「しょう(背負う)地」であるのも由来の一つとか。近くに青木ヶ原樹海が広がる、富士山が綺麗に眺めることができるスポットでもあります。

精進湖はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:AdobeStock

精進湖が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
成層火山として雄大な富士山は、断続的な火山活動があったことから、古代から現代にいたるまで伝統的な山岳信仰が残っています。巡礼者は、山頂への登拝や麓の神社への巡礼を通じて、神仏の力を得ることを望むという富士講は富士山への深い崇拝に結びつくもの。富士山の均整のとれた美しい姿は、無数の芸術作品にもインスピレーションを与え、自然と共生しながら独自の伝統へと結びついていました。関連する文化遺産には、富士山の崇拝を中心とした伝統文化が残されているという点。

登録基準(vi)
富士山の景観は湖や海の上にそび立つように火山が位置するというイメージで、これは古くから文学や芸術などのインスピレーションを与えてきました。特に19世紀の葛飾北斎や歌川広重の浮世絵に描かれた富士山の姿は、その後、西洋美術の発展に大きな影響を与え、現在も世界中で知られる名山であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

精進湖は富士五湖の一つで、歴史としては平安時代に形成されたためにそれほど古くはないのですが、富士山の壮大な景観に含まれているという点で評価されています。

ちなみに青木ヶ原樹海では、なぜか方位磁石が使えないとか電子機器が狂うという俗説がありますが、確かに溶岩の上にあるので方位磁石は多少狂うものの、電子機器が狂うというのは科学的根拠がなく、デマだとか。これはおそらくは「都市伝説」の類なので、騙されないように。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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