登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1), (4), (6) |
登録年 | 1994年 |
ノルブリンカは「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」の構成資産の一つ。中国の南西部チベット自治区のラサにある離宮は、かつてダライ・ラマたちが暮らしていた宮殿でした。ところで、ノルブリンカはなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではノルブリンカがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ノルブリンカについて詳しくなること間違いなし!
ノルブリンカとは?
ラサのポタラ宮殿から西へ約3km。ノルブリンカはダライ・ラマ7世によって18世紀に建てられたダライ・ラマの夏の宮殿です。ノルブリンカとは「宝の園」を意味していて、美しい庭園は樹木と花々で構成。
現在の中心となる建造物は、1954年にダライ・ラマ14世が建造した「タクテン・ポタン」で、ここは住居として利用されていたので、家具やラジオなどが今でも残っています。他にもかつてのダライ・ラマたちが築いた離宮や建築物が点在し、敷地内には図書館や動物園もあります。
ノルブリンカはどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ノルブリンカが評価されたのが、以下の点。
登録基準(i)
ポタラ宮殿、ジョカン寺、ノルブリンカは伝統的なチベット建築の優れた例であるということ。
登録基準(iv)
チベット建築の頂点であるポタラ宮殿は、現代に残る寺院建築の中でも傑作であるという点。
登録基準(vi)
ポタラ宮殿は、政治的なエリアである「白宮」と宗教的なエリアである「紅宮」の2つに分けられ、それぞれの面で権威を感じられるような構造になっているということ。
世界遺産マニアの結論と感想
ノルブリンカは、ダライ・ラマの離宮だったということもあり、伝統的なチベット建築が現在でも見られるという点で評価あれています。
ちなみに、ダライ・ラマは観音菩薩の転生ということもあり、先代が亡くなると、捜索隊が探しに行くのですが…ダライ・ラマ6世ことケルサン・ギャツォは、四川省の理塘県(りとうけん・リタン)出身。実はダライ・ラマを2人も輩出していて、標高4014mとラサよりも高く、世界でも標高の高いと言われる街の一つ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。