トルコの世界遺産「パムッカレ温泉(アンティーク・プール)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(3), (4), (7)
登録年1988年

パムッカレ温泉(アンティーク・プール)は「ヒエラポリス-パムッカレ」の構成資産の一つ。かつてのヒエラポリスには温泉が多く湧き出る地であり、現在残るアンティーク・プールは石柱が沈んでいてローマ時代の雰囲気がたっぷりの温泉プール。ところで、パムッカレ温泉はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではパムッカレ温泉がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、パムッカレ温泉について詳しくなること間違いなし!

目次

パムッカレ温泉(アンティーク・プール)とは?

パムッカレ温泉(アンティーク・プール)
画像素材:shutterstock

トルコ西部の平野に突如と現れるパムッカレは石灰が石化して形成された鍾乳石の段丘が続くというエリア。ここには紀元前2世紀に築かれたヒエラポリスがあり、ローマ時代は温泉を中心とした、今で言えば「健康センター」として栄えました。

温泉プールは今も存在していて、ローマ時代は15箇所以上も存在していたとされていますが、現在見られる「アンティーク・プール」は7世紀に地震によって大理石の柱廊が沈んで形成されたために、プールの中に石柱が見られるという珍しい温水プールとなっています。ここは36度ほどの天然温水が湧き出ていて、ミネラル溢れる温泉水は美肌効果も期待できるとのこと。

パムッカレ温泉(アンティーク・プール)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

パムッカレ温泉(アンティーク・プール)
画像素材:shutterstock

パムッカレ温泉が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ヒエラポリスは、パムッカレから流れ出る温泉を生かした、ヘレニズム・ローマ時代の温泉施設の優れた例であるということ。

登録基準(iv)
ヒエラポリスに点在するキリスト教関連の遺跡は、4〜6世紀の間に建造された、初期キリスト教建築の傑作であるという点。

登録基準(vii)
パムッカレの丘から流れ出る石灰を含んだ温泉水は、滝や鍾乳石、段々状の石灰棚を生み出し、印象的な風景を作り出しているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

アンティーク・プールは、現在残る数少ない温泉プールで、パムッカレの丘から流れた温泉水に浸ることができる上に、ローマ時代の健康センターの名残が見られるという点で評価されています。

ちなみに、アンティーク・プールはクレオパトラも泳いだと伝わっていることから「クレオパトラ・プール」とも呼ばれますが、これは歴史的な根拠はほぼありません。とはいえ、ここを「訪れていない」という証拠もないので、彼女もこの温泉に浸かって美を磨いたと思うとロマンを感じますね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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