中国の世界遺産「セナド広場」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(3),(4),(5)
登録年2005年

セナド広場は「マカオ歴史地区」の構成遺産の一つ。歴史地区の中心地でもあるセナド広場は、ポルトガルと中国の文化交流が見られる場所です。ところで、セナド広場はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここではセナド広場がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、セナド広場について詳しくなること間違いなし!

目次

セナド広場とは?

画像素材:shutterstock

マカオは、ヨーロッパの港湾都市の特徴を持ち、狭い曲がりくねった通りに沿って密集した区画に公共の広場があるという都市構造。特に歴史地区の中心である「セナド広場」は、長い三角形の形状となっていて、まさにヨーロッパの広場のような優雅な景観が見られます。セナドとは16〜18世紀にかけて、中国人とポルトガル人による「レアル・セナド(忠順なる議会)」が置かれたことが由来。

広場に面した「民政総署(みんせいそうしょ)大楼」は新古典主義様式の建築物で、行政区の本庁舎として使用されていたもの。もともとは16世紀に建造されたレンガ造りの建造物でしたが、18世紀に現在の姿に再建されました。現在はマカオ特別行政区における基礎自治体の役所でもある「民政総署」が置かれています。

セナド広場はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

セナド広場が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
マカオは、数世紀にわたって文化、科学、技術、芸術、建築のさまざまな分野において交流が見られるという点。

登録基準(iii)
マカオは、ヨーロッパと中国の間で16世紀から20世紀まで、商人や宣教師によって文化の交流地であり、その影響はさまざまな文化の融合に見られる旧市街などに見られるということ。

登録基準(iv)
マカオは、約4世紀半にわたり築かれた西洋と中国の文明が合わさった建築物が多く点在するということ。

登録基準(vi)
マカオは、西洋文明と中国文明の間の文化、科学、技術などの交流が行われてきました。これらがその後の中国に多大な影響を与えたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

セナド広場は、ポルトガルの海外領土だったマカオの中心地にあるだけに、中国とヨーロッパの文明が合わさった建築物が並び、文化の融合が見られるという点で評価されています。

ちなみに、セナド広場といえば、「ポルトガル式歩道」と呼ばれる白い正方形の石を使用し、黒い石が混合した遊歩道が広がっていることで有名ですが、実はこれ1990年代に築かれたもの。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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