登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1),(2),(3),(4),(6) |
登録年 | 2002年 |
ブッダガヤの大菩提寺は、仏教の4大聖地の1つ。最初の寺院は紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王によって建てられ、現在の寺院は5〜6世紀に再建されたものがベース。釈迦が悟りを開いた場所であると同時に初期の仏教寺院の1つでもあります。
ここでは、ブッダガヤの大菩提寺がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ブッダガヤの大菩提寺について詳しくなること間違いなし!
ブッダガヤの大菩提寺とは?なんて呼ぶ?
ブッダガヤは、ビハール州パトナから約100kmの距離に位置し、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた地とされています。ここは仏教の4大聖地の1つで最も重要な聖地。この地にある大菩提寺(だいぼだいじ)はマハーボディ寺院とも呼ばれます。
マハーボディ寺院は、もともとは紀元前3世紀にインドで栄えたマウリヤ朝のアショーカ王によって建てられた仏教寺院を起源となっています。現在の寺院は5〜6世紀に建てられたものがベース。グプタ朝後期からレンガ造りで建てられたという仏教建築でも最初期の寺院の1つです。現在の建物は19世紀に復元したもの。本堂には高さ52mの大塔が立っています。
この寺院で最も重要な神聖な場所は、本堂西にある巨大な「菩提樹」。これは釈迦が悟りを開いた時にすぐそばにあった菩提樹の子孫であると考えられています。そして、木下にある「金剛宝座」はブッダが成道した時に座っていたとされる場所。菩提樹と金剛宝座は「欄楯(らんじゅん)」と呼ばれる柵に囲まれています。
ブッダガヤの大菩提寺はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ブッダガヤの大菩提寺が評価されたのが、以下の点。
登録基準(i)
マハーボディ寺院は、完全なレンガ造りでインド初期の芸術的な建築作品であったという点。
登録基準(ii)
インド初期の数少ないレンガ造りの建築物の1つで、インドの建築史に大きな影響を与えているという点。
登録基準(iii)
アショーカ王がここに最初の寺院を作ったことが、仏教の信仰の発展を示しているということ。
登録基準(iv)
現在の寺院は、グプタ朝後期にレンガで作られた建造物がベースになっていて、石製のレリーフの優れた例であるということ。
登録基準(vi)
ブッダの生涯において、この地で釈迦からブッダになったということから、人々の強い信仰心を生み出すようになったという点。
世界遺産マニアの結論と感想
仏教の4大聖地の1つだけあって、さまざまな点で評価されていますが、おもに「ブッダが悟りを開いた場所」として仏教徒で重視されているということと、マハーボディ寺院はインド初期の建築に多大な影響を与えた、ということだけを覚えておきましょう!
ここは、エルサレムと同じで世界中の仏教国から支援を受けてきました。それもあってか各国の寺院があり、「印度山日本寺」という日本の寺院もあるのです。外観は日本のお寺と同じ雰囲気なので、インドにいながら日本を思い起こすというノスタルジックな気分になる場所でもあります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。