ニュージーランドの世界遺産「トンガリロ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(6), (7), (8)
登録年1990年

トンガリロ国立公園は、ニュージーランド北島にある国立公園。もともとは活火山と死火山、さまざまな生物などが生息することが評価され、自然遺産とされていました。しかし、トンガリロはマオリ族の聖地であり、文化的価値が高いエリア。1993年には「文化的景観」が認められ、複合遺産として拡大登録されました。

ここでは、トンガリロ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、トンガリロ国立公園について詳しくなること間違なし!

目次

トンガリロ国立公園とは?

画像素材:shutterstock

ニュージーランドの北島中央部にある、最高峰ルアペフ山(2797m)、ナウルエホ山(2291m)、トンガリオ山(1967m)の3つを中心とした公園。首都ウェリントンから北へ320kmの位置にあります。

もともとはこの三峰は、現地に古くから住むマオリ族の聖地として崇拝されてきました。しかし、1840年にニュージーランドが大英帝国の植民地にされると、ここは放牧地にされ、入植者が多く住むように。1887年にマオリの首長テ・ヘウへウ・ツキノ4世は、この聖地を守り抜くために、女王に寄進し、国家の保護下になりました。そして、1894年には、ニュージーランド初の国立公園となったのです。

自然遺産

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トンガリロ山は約26万年に噴火し、その後ルアペフ山も噴火。そして、ルアペフ山の山頂には酸性の火山湖が形成され、水温によって色が変更するのが特徴。ナウルホエ山は富士山と同じような円錐形の活火山で、誕生は約2万5000年前と比較的最近に形成された山だと考えられています。1990年にはトンガリロ複合火山の地形そのものが世界遺産として登録されました。

そして、動植物も多く生息しており、ニュージーランドの国鳥「キーウィ」やオウムの仲間である「カカ」など固有種を含めて鳥類は60種も確認されています。

文化遺産

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「トンガリロ」というのは、マオリ語で「冷たい南風」という意味。探検家がこの山に登って、凍死寸前となり、その声を南風に向けて妹に届けたという伝説から由来しています。聖地として、マオリ族が生み出した文化的価値が1993年に認められ、現在は複合遺産と登録。

トンガリロ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

トンガリロ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vi)
マオリの聖地として、この地は文化的価値が高いという点。

登録基準(vii)(viii)
環太平洋火山帯最南端として、エメラルド色の美しい火山湖や溶岩によって形成された大地など、美しい火山地帯の景観が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

世界初の複合遺産ということで、そもそも「複合遺産とはなんぞや?」という疑問に答えるような遺産であって、複合遺産のシンボル的な存在となっているかもしれません。一帯は自然遺産としての価値はあるけど、聖地としては文化遺産の面があるということですね。

ちなみに、今は国鳥となっているキーウィですが…マオリ族にとっては、食用だったり、羽毛をとったりと、そこまで大事にされていなかったそうな。シンボルとなったのは、英国の入植後だったりします。とはいえ、今では数もかなり少なくなってきたので、ニュージーランド全国民は保護しようという意識はあると思いますが。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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