コスタリカの世界遺産「ココス島(ココ島)国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(9),(10)
登録年1997年

ココス島(ココ島)は、コスタリカの太平洋岸から550kmも離れた孤島。熱帯雨林が島を囲んでおり、島の周囲は多様な海洋生物が生息していることで有名です。マグロのような大型回遊魚や、ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)などを代表する軟骨魚類の宝庫で、世界中のダイバーの憧れの地でもあります。

ここでは、ココス島(ココ島)国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ココス島(ココ島)国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

ココス島(ココ島)国立公園とは?

ココス島国立公園
画像素材:shutterstock

ココス島(ココ島)は、コスタリカ本土から約550kmも離れた絶海の孤島。面積は46.6平方kmで、年間降水量は7000mmもあり、熱帯雨林でほとんど埋め尽くされている島です。周囲は珊瑚礁で囲まれており、大型回遊魚も多く訪れるのが特徴。本土から離れているということもあり、非常に多様な生態系が見られます。よって、固有種も多く、​​鳥類・淡水魚・爬虫類など、それぞれ固有種がいるほど。

火山が隆起して形成された島で、さまざまな海流の合流点となっており、マグロのような大型回遊魚など、太平洋のさまざまな場所から海洋生物が集まるエリアでもあります。そして、ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)などを代表する軟骨魚類の宝庫として有名。

ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)

ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)/ココス島国立公園
画像素材:shutterstock

シュモクザメ科に属するサメで、熱帯から温帯の沿岸に生息しています。頭部がハンマーのように見えるので、ハンマー・ヘッド・シャークと呼ばれます。このハンマーのような頭部は、叩きつけるのではなく、相手に振り下ろすように使用して敵を攻撃するもの。

ココス島(ココ島)国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)/ココス島国立公園
画像素材:shutterstock

ココス島(ココ島)国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ix)
熱帯雨林に囲まれた島はさまざまな海流の合流点となっており、太平洋各地から海洋生物が集まり、周辺では多くの生物がこの地で繁殖をしているという点。

登録基準(x)
陸では固有動物が多く、周辺の海ではハンマーヘッドシャークなどの絶滅危惧種を含めた海洋生物が多く見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

太平洋に浮かぶ孤島ということで、ここで各地からやってきた海流がぶつかり、多くの生物が住むという構造が評価されているのです。よって、ハンマーヘッドシャークなど貴重な海洋生物も多く見られるのもこういった理由。

ちなみに、絶海の孤島とは書きましたが、今では公園の管理者が住んでいます。そして、海賊たちが隠した財宝が今も眠るという伝説があるそうで、世界中からトレージャーハンターが集まるので、今では「割と人が定期的にやってくる島」と言えるでしょうね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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