ベトナムの世界遺産「ホイアンの古い町並み」とは?ランタン祭りで有名なこの町を世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(5)
登録年1999年

ホイアンは、15世紀から19世紀にかけて栄えた貿易港。今はランタンで有名なこの町は、アジア各地の文化を取り入れながら発展し、カラフルでユニークな町並みを作り出しています。

ここでは、ホイアンがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ホイアンについて詳しくなること間違いなし!

目次

ホイアンの古い町並みとは?旧市街の散策が人気

ホイアンの古い町並み
画像素材:shutterstock

ホイアンは、ベトナムの中央部・クアンナム省にあり、トゥボン川の河口近くにある港町。リゾート地として有名なダナンからも日帰りできるスポットとしても有名ですね。

世界遺産として登録されているエリアは旧市街中心部の300平方mの範囲で、周囲の緩衝地帯(バッファゾーン)は2800平方mにもなるほど。ホイアンは15世紀から19世紀にかけて、東南アジアや東アジアの国々、そして世界各国と広く貿易を行っていました。 19世紀後半に衰退してしまうのですが、逆にその影響によって伝統的な町並みがそのまま残ったのです。

日本橋(来遠橋)/ホイアンの古い町並み
画像素材:shutterstock

町は1100以上ものの木造りの建物で構成されていて、どれも保存状態が良いというのが評価のポイント。家はタイル張りで、伝統的なモチーフで彫られています。観光スポットとして有名なのは、16世紀後半に建てられた木造りの日本橋(来遠橋、現在は修復中)。17〜18世紀の伝統的な町並みが現在まで残っていて、今はベトナムのレトロな雰囲気を残す町として、観光スポットとして人気のあるエリアでもあります。

ランタン祭りはどうして有名?

ランタン/ホイアンの古い町並み
画像素材:shutterstock

なぜにホイアンのランタンが有名なのか?ハッキリとしたことはわかっていませんが、17世紀前半に日本が鎖国すると中国商人が増えて、中国からランタンが持ち込まれたとか。確かに現在のホイアンの町並みは、日本の影響というよりも中国からの影響が強く見られます。

満月になる旧暦の14日の日には町から電灯が消え、ランタンだけ灯す「ランタン祭り」が行われます。この光景を眺めに世界中から旅行者が集まるので、ランタンが現在のホイアンのアイデンティティになっているというのはよく分かりますね。

ホイアンはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ホイアンの古い町並み
画像素材:shutterstock

ホイアンが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ホイアンは、さまざまな文化が融合した国際的な商業港であったという点。

登録基準(v)
伝統的なアジアの貿易港がよく保存されているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ホイアンといえば、ランタン祭りで有名ですが…世界遺産としてはかつての国際港としての姿が残っているという点で評価されています。その辺りも注目してもらえればと思います!

ちなみに、ホイアンというと、ランタンのイメージがありますが、お祭り以外ではランタンの数は意外と少なめ。毎晩行われるナイトマーケットでは、屋台でランタン屋さんが出ていて、そこで撮影すると「ランタン祭り」っぽい雰囲気の写真になるためか、旅行者にとても人気。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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