登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (9), (10) |
登録年 | 2021年 |
ガボン北東部の赤道直下にある「イヴィンド国立公園」は3000平方kmもの熱帯雨林が広がり、動物相がとても豊か。特に絶滅危惧種も多く見られ、絶滅寸前のニシアフリカホソナガバナワニが生息し、チンパンジーの保護区でもあります。
ここではイヴィンド国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、イヴィンド国立公園について詳しくなること間違いなし!
イヴィンド国立公園とは?
ガボン北東部にあるイヴィンド国立公園は、オゴウェ・イヴィンド州とオゴウェ・ロロ州にまたがる広大な公園。イヴィンド川を中心に熱帯雨林が広がっていて、「イヴァンドの驚異」ともされるダイナックな滝が見られることで有名です。公園内にある小川や滝には、固有種の淡水魚が多く生息しているものの、13種は絶滅危惧種に。さらに魚の種類は未知で、まだ調査されていないエリアも存在しています。
南部の熱帯雨林にはジャケツイバラなど、ユニークな種が生息していて、多くの植物や動物の生息地となっています。ここには絶滅危惧種のチンパンジーの保護区というだけではなく、マルミミゾウ、ニシローランドゴリラ、アフリカゴールデンキャットなど貴重な動物の住処となってるのも特徴。特に、絶滅寸前のニシアフリカホソナガバナワニを保護しているエリアでもあります。
イヴィンド国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
イヴィンド国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(xi)
熱帯雨林内には急流な滝や川が多く流れていて、水生動物は、固有の淡水魚種が多く見られ、各滝ごとに固有の水生植物が生息しているという点。
登録基準(X)
敷地内には絶滅危惧種が多く見られ、チンパンジー、マルミミゾウ、ニシローランドゴリラ、アフリカゴールデンキャット、ヨウム(オウム目インコ科の仲間)、ニシアフリカホソナガバナワニの生息地であるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
公園内は、広大な熱帯雨林が織りなす絶景が素晴らしいですが、特に動物相の豊かさが評価。チンパンジーの保護区や絶滅尊前のニシアフリカホソナガバナワニなど、貴重な動物が見られるというのがポイント。
ガボンは国土の9割は森に囲まれた緑豊かな国で林業も盛んでしたが、実はアフリカでも有数の産油国。人口も少ないことから、国民一人あたりの所得も他のアフリカ所得よりも高めというのもこの国の特徴でもあります。
※写真はイメージです
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。