コロンビアの世界遺産「チリビケテ国立公園-ジャガー崇拝の地」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(3), (9), (10)
登録年2018年

コロンビア南東部に広がるチリビケテ国立公園は、アマゾン川流域の北西に位置していて、ジャングルの中にテプイ(テーブルマウンテン)が続くという景観が続きます。テプイの麓には紀元前約2万年前から7万5000を超える岩絵が見られ、そこには狩猟や戦い、儀式などが描かれ、これらは力と多産のシンボルであるジャガー崇拝と結びつくというもの。

ここではチリビケテ国立公園-ジャガー崇拝の地がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、チリビケテ国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

チリビケテ国立公園-ジャガー崇拝の地とは?

画像素材:Carlos Castaño Uribe(Wikimedeia Commmons)

コロンビアの南西部は、アマゾン川流域の北西部にあたり、ここは熱帯雨林が広がるエリアで、チリビケテ国立公園はコロンビア最大の国立公園でもあります。公園は南米北部に広がるギアナ高地の西端ともなっていて、テプイと呼ばれるテーブルマウンテンが続きますが、ベネズエラのテーブルマウンテンに比べると規模は小さいもの。

文化遺産

テプイの麓には60もの岩窟住居があり、合計で7万5000以上もの岩絵が発見されています。テーマは狩猟、戦闘、舞踊、儀式など、さままざまなシーンが見られ、これらは力と豊穣のシンボルであるジャガー崇拝に結びついているとされるもの。現在はここに人は住んでいませんが、今でも神聖な場所と考えられています。

自然遺産

登録エリアは、ジャガーやピューマはもちろん、アメリカバクやオオカワウソ、ウーリー・モンキーなど、絶滅危惧種が多く見られるのが特徴で、今後も固有種が発見されることが期待されています。そして、植物や鳥類など、生物多様性が見られ、これらは岩絵などの考古学遺跡とも関連しているというのも特徴。

チリビケテ国立公園-ジャガー崇拝の地はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:Carlos Castaño Uribe(Wikimedeia Commmons)

チリビケテ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
チリビケテ国立公園には、美しい岩絵が多く見られ、これらはかつてここで暮らしていた人々による世界観が示されていて、神話においても重要な場所であったという点。

登録基準(ix)
チリビケテ国立公園は、オリノキア(コロンビアの東側に広がる地域)とギアナ高地、アマゾン川流域という3つのエリアが交差する地で、人が住まない孤立していた地であるということもあり、哺乳類や漁類、両生類の多様性が見られる、多種多様な生息地であるということ。

登録基準(x)
チリビケテ国立公園は、3000種以上もの動植物が生息し、そのうち21種は固有種が見られるものの、まだ調査が続いており、確実に新種が増加するであろうと考えられているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

チリビケテ国立公園は、ギアナ高地やアマゾン川流域など、さまざまな地形が合わさる地であるため、生物の多様性が見られ、固有種もまだまだ発見されているという点で評価。そして、これらの動物も描かれた岩絵は、古代にこの地に住む人々のジャガー崇拝が見られ、神聖視されていたというのもポイント。

ジャガーの名前の由来は、南米の原住民たちの言葉で「ヤガー(ひと突きで殺すもの)」という意味も含まれていて、南米では最大の大きさを誇るネコ科の動物であることから人々に崇められ、古代メキシコでも戦士のシンボルになることも。ちなみに、日本の女子プロレスラーでもその名を冠した人もいますが…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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