ベラルーシの世界遺産「ミール城と関連建物群」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2) ,(4)
登録年2000年

ベラルーシ西部、ミール村にはルネサンス様式の大きな城が残っています。この城は15世紀に建設され、当時はゴシック様式でしたが、やがてルネサンス様式やバロック様式などの要素が加えられていきました。その後、放棄・破壊されたものの、19世紀末には修復され、当時の姿を現在に残しています。

ここでは、ミール城と関連建物群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ミール城について詳しくなること間違いなし!

目次

ミール城と関連建物群とは?

画像素材:shutterstock

ミールは、ベラルーシ西部のフロドナ州カレリーチにあるのどかな村。村の名を有名にしているのは、華麗なミール城の存在。15世紀末にイリイチ二家によって建設され、当初はポーランド風のゴシック様式で建設されました。この頃に5つの塔が建設。16世紀になると、世界遺産になっているラジヴィル城を所有していたラジヴィル家によって所有され、この頃にルネサンス様式で装飾されました。

しかし、19世紀になると城は放棄され、ナポレオン戦争時に破壊されてしまいます。19世紀末に再現されたものの、第2次世界対戦時にはドイツが所有するとゲットーとして使用されたことも。現在は博物館となっていて、甲冑や調度品などが展示されています。

ミール城と関連建物群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ミール城が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ミール城はゴシック、ルネサンス、バロックなど、他国の建築様式の影響が見られるという点。

登録基準(iv)
城があるエリアは、周辺国との戦争も多く、さまざまな文化を受け入れてきたので、外観にはさまざまな建築様式が混在しているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ミール城は緑豊かな森に囲まれたおとぎ話のようなお城。ベラルーシは古くからロシアやポーランドなど、さまざまな国や民族に支配されてきたので、建築もゴシック様式やルネサンス様式などが混在しています。

ちなみに、29km南東には世界遺産に登録されているネスヴィジ城もあり、ここもラジヴィウ家の居城として有名なお城。ラジヴィウ家はポーランド・リトアニア共和国の大貴族だけあって城が2つも持てるほどの財力があったのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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