ケニアの世界遺産「ケニア山国立公園/自然林」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (9)
登録年1997年

ケニア中央部にあるケニア山は標高5199mで、アフリカで2番目に高い山です。ケニア山には12もの氷河があり、氷河に覆われた山頂がシンボル。標高が高いエリアでも、アフリカゾウが生息しているのが特徴です。さらにジャイアントロベリアといった巨大な高原植物も見られ、固有種も数種類生息しています。

ここでは、ケニア山国立公園/自然林がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ケニア山国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

ケニア山国立公園/自然林とは?

画像素材:shutterstock

ケニア山は、首都ナイロビの北東へ約193kmにある標高5199mの山で、アフリカ第2位の高さを誇ります。現在は死火山で、U字谷の頂上がシンボル。ケニア山が火山として活動していた頃は、山頂は6000mを超えていましたが、氷河によって削られ、現在の高さとなりました。赤道にまたがっていますが、標高も高く、12の氷河が残っていることでも有名です。かつて「キリニャガ(神の山)」と呼ばれており、「ケニア山」はこの地にやってきたヨーロッパ人が命名したもの。

氷河に覆われた山頂と森林に覆われた山腹で、エリアは大きく分かれます。一帯は火山の堆積物の恩恵で、土壌が非常に肥沃。多くの動植物が住むことでも知られ、固有種もいくつか生息しています。特に標高が高くなると巨大なキキョウ科ミゾカクシ属(ジャイアントロベリア )が分布し、これはケニア山の固有種のものも。

ケニア山国立公園/自然林はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ケニア山国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
アフリカで2番目に高い山であり、氷河に覆われた美しい山頂と森林に覆われた山腹があるケニア山は、東アフリカで最も美しい風景であるという点。

登録基準(ix)
ケニア山の高山植物は固有種であるジャイアントロベリアなど非常に多彩で、さらに公園内はアフリカゾウの移動ルートもあり、多くの動植物が住むのに最適であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ケニア山はアフリカで2番目に高いだけあって、山頂を含めて東アフリカでも屈指の絶景を眺めることができます。そして、火山灰が作り出した地層は、アフリカ固有のジャイアントロベリアなど、個性的な高原植物を生息しているという点も評価されています。

ちなみに、地元の人々には、「神の山」とされていますが、山頂は神が黄金の玉座に座っているように見えるから名付けられたとか。場所にもよりますが…大きさの違う岩山が2つ並ぶように見えることもあるので、椅子のように見える箇所はあります。よかったら探してみてください!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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