ルワンダの世界遺産「ニュングェ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(10)
登録年2023年

ニュングェ国立公園はルワンダ南西部に位置する広大なエリアが保護されていて、ここは中央アフリカでも最大規模の森林地帯が広がっています。ナイル川の水源の一つともされていて、国内の水の供給源というほどに豊富。貴重な動植物が多く生息しますが、絶滅危惧種のチンパンジーを含めた霊長類が多く見られるというのが特徴です。

ここではニュングェ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ニュングェ国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

ニュングェ国立公園とは?

画像素材:shutterstock

ルワンダの南西部にあり、西部州と南部州をまたがる国立公園。ここは1019平方kmの面積を誇り、ニュングェの森林は中央アフリカでも最大の森林地帯です。ここはナイル川の水源の一つとされていて、非常に豊かな森が広がっていて、他にも多雨林、竹林、草原、沼地などさまざまな景観が広がるのが特徴。

ここには約200種の樹木と約100種のラン科の花などが存在し、野生種のベゴニアや巨大なロベリア(ミゾカクシ)など、希少な植物が多く生息。そして、哺乳類や爬虫類、鳥類など、固有種や絶滅危惧種が見られます。特に絶滅危惧種のチンパンジーを含む、13種もの霊長類が見られるという貴重なエリア。

ニュングェ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ニュングェ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(x)
ニュングェ国立公園は、バードウィッチングの楽園で、約300種も確認されるほどで、そのうち30種がアフリカの大地溝帯の固有種であります。ここは生物のホットスポットで、植物は1068種、鳥類は322種、哺乳類は75種見られ、そのうち霊長類は13種も生息。この地は政府によって保護されているため、霊長類や新種の動植物が増加していて、絶滅危惧種のヒガシチンパンジー 、希少種のオナガザル科のアビシニアコロブスなど、霊長類の楽園となっています。公園は動植物の多様性が高く、幅広い生息地があり、固有種や絶滅危惧種も見られるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ニュングェ国立公園は、森林に囲まれている山岳地帯で、ナイル川とコンゴ川が広がる分水嶺においても頂点に位置し、森林だけでなく、草原や湿原、川など、多様な地形が存在。ここは生物にとっても豊かな生息地で、固有種や絶滅危惧種を含めた生物のホットスポットとなっているという点で評価されています。

ちなみに、6650kmもの長さを誇るナイル川の源流といえば、ウガンダとケニア、タンザニアの国境にあるヴィクトリア湖とされるのが一般的。しかし、ウィクトリア湖も周囲から流れ出る河川から形成されているため、それも「ナイル川」に含まれているので、ナイル川の最上流となると、ルワンダの南にあるブルンジのルヴィロンザ川となっています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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